No.33「燃える葉」
燃えるように赤い落ち葉
でもまだ僕は赤い落ち葉にはなれたくて
乾いた土の上で緑や黄色のままでいる
積もった日々の残骸
カサカサと鳴り響く音
冬になるまえのひとあがき
葉は一瞬、生前の色を思い出す
僕の憧れ燃えるように赤い落ち葉
だけどまだ緑色や黄色や朱色
再び鮮やかに煌めくまであと少し
1年前の記憶
あの夏の木漏れ日も
あの夕暮れの静けさも
青い空に溶けて消える
やがて残るのは
葉っぱの残骸
されどそれは栄養となり
新しい命が静かに次かと待つ
息をひそめて
真っ赤になれるそのときをまつ
その一瞬に全てをかけて燃え尽きるために
美しいと言ってもらえる様に
まさに終わりのない循環
葉は色づき散って土に還り
次の秋を待ちまた真っ赤に燃えて散る
僕もそんな風に潔くなれればいいのどけど。
No.32「コーヒーが冷めないうちに」
私だって最初は憧れてた。
そんな距離感でお互いを想いあえたらって。
きっと付き合いたての恋人同士だったらこの「コーヒーが冷めないうちに」って距離に、大好きなパートナーが居てくれたら、とても嬉しいことだとは思うけど、過去の私にとってこの「コーヒーが冷めないうちに」はとても重い。
コーヒーが冷めない距離にずっと誰かが居る、見られてると思うと窮屈でしかたない。正直「付かず離れず」依存しすぎない恋愛がベストだと私は思う。お互いに近づきすぎると依存しすぎて、相手の見たくない一面も見なきゃならないときもくるし。一番大事なのは距離より信頼関係。
私の別れた元彼は束縛が酷くて…
一見、私を大好きなだけのメッチャ尽くす彼氏って感じで、彼女想いの優しい彼氏さんって周囲からは羨ましがられてたけど、例えば私が好きで着てる洋服を元彼が見て「そんな服を着てきたの?その服は今日のデートには似合わないよ!新しいの買ってあげるから、一緒に買いに行こうと言われて、元彼が本当に私の服を購入しちゃう(だからその場で着替えさせられて、私の着てきた洋服を捨てられた事さえある)」とか「〇〇ちゃんがヒールやブーツを履くと、俺の方が身長が低くなるから、〇〇ちゃんはペッタンコな履物を履きなよ!スニーカー買ってあげるからこれで楽に歩けるでしょ(元彼の歩幅に合わせないと駄目だから)」ってとか「〇〇ちゃんとずっと一緒に居たいから、俺が車で自宅まで迎えに行くよ!(私にはその当時に門限があったから)もちろん家までちゃんと送るから(疲れてて休みたくても、迎えに自宅まで車で来るから、デートを断る口実としてつかえない)」とか「〇〇ちゃんは冷え症でよく足が痛くて動けないって言うから(歩きすぎて疲れたから休みたいのに)足を温めるグッズを車の中に用意したよ(タオルケット/電気ヒーター)って感じで渡してきて、これで休んだら動けるね」って、それはもう強制だよねって。
もうね、そんな元彼だったから…
本当に「コーヒーの冷めないうちに」の距離を継続し続けている恋人達を見ると本当に「付かず離れず」の関係って、信頼関係が大切なんだと思うし、適切に相手に依存しすぎず、また相手から完全に離れてしまうこともなく、お互いの独立性もなきゃで、距離感ってなんなんだろうと本当に思うから「コーヒーの冷めないうちに」って何って。
No.31「夏草」
まず夏草と聞いて…
私には色と形が頭の中に浮かんだ。
夏草の緑色は濃くて青々しいみどり、例えば深緑。
青々と茂る、見るからに力強さを感じる。
それでいて可愛らしくて生命力の塊感じさせる。
そんな植物は絶対に…
悪天候の後のお日様の下でさえ。
キラキラと太陽で輝くことを忘れない。
みずみずしくて、健気で可愛らしさと強さがあり。
だからこその雑草パワー。
緑の力強いエネルギーは本当に素敵。
小さいものから大きなものまで必死に生きてる。
少し地面にしゃがんで見てみたら、目が離せなくなる。
本当に健気で儚い、だけど生命の輝きもある夏草。
#30「窓から見える景色」
ここ数日で本当に涼しくなったよね。
夏の暑さが無くなって、気怠さもなくて陽気な気分!
だから本当に気持ちのよい昼下ではあるんだけど。
とくに外の風景を眺めても、まだ秋の様子もなく。
私の思うこれからの季節は…
子供達の運動会に、七五三に紅葉って感じで。
本当に楽しみで仕方ないんだけど。
アラフォーの私には問題があって。
視力が本当に最近はわるくなってるんだよね。
何でもぼやけて見えて、けど光が当たるとよく見えて。
私もまだアラサーだったなら、こんな事なかったのに。
若い頃は遠くの空を眺めたり、それこそ外の様子を眺めすぎて、見ちゃいけない大人のラブシーンも見たりwww
けど今じゃ、よく見るためには目をこすらないとだし。
目を一生懸命に開かないとなんかいまいちだし。
けどね、そんな目をしてる私だからか…
夜の月を眺めてると、月の光が眩しくなって。
今じゃもっと暗いのが丁度よくて。
見たいと思うものは見えないぐらいが丁度いいし。
見たくないと思うものを見ちゃうこの感じが。
無意識だけど、私って見すぎてるのかもね。
そう思うと、私も誰からか見られてたりするのかな?
なんてことを思ったりする。そんなわけないのにwww
#29「形のない物 (Moon…)」
数年前に、ある土地の販売が話題に。
それはあの「空に浮かぶ月の土地」を買えるってこと。
正直、その当時は興味も無かったんだよね。
だって、月になんて生きてる内に行けないって思ってて。
だけど今では、お金さえ払えば宇宙には行けちゃう時代。
けどあれって、実際土地を買っても実際には権利はなく。
実際の所有権は誰にもないんだって、だから形もなくて。
だけど購入者は沢山居て、月の土地を買って夢を見て。
きっとあれは…
プレゼントするぐらいが丁度良くて。
誰に対しても後腐れない話題の1つではあって。
けどそれにしては、権利書や写真や地図も添えてあって。
本当に月を所有してる気になれちゃったり。
あれってまさしく、ジョークとユーモアの最上級で!
それを理解できてない人じゃ買えない代物で。
あれほど形のない物はないと私は思うんだ。