『今日の心模様』
今にも雨が降り出しそうな暗い曇天模様の心の中。
爽やかな晴天が余計に眩しく感じる。
でもムリに気持ちを上げようとはしない。
雲が流れていくように、気持ちも自然の流れに任せるのさ。
そうすれば、曇天の合間から抜けるような青が顔を覗かせるよ。
『たとえ間違いだったとしても』
後悔したくない。
たとえ間違いだったとしても。
やって後悔するより、やらずに後悔する方が一生引きずるってこと、わかっているから。
周りの意見が正しいと思って、自分の本当の気持ちを封じ込めて生きてきた。
自分の本当の気持ちを知られたら、周りが離れていくんじゃないかと怯えていた。
でも、周りを気にしすぎて自分の気持ちを置き去りにするような生き方は、もうしたくない。
だから、あらゆる言葉に飲み込まれそうになったら、
『私はどうしたいのか?』
と問い続ける。
自分の足でしっかりと立ち続けるために。
たとえそれが間違いだったとしても、自分で決めることで”生きている“ことを実感するんだ。
『好きじゃないのに』
なんでこの人のそばにいるんだろう。
全然好きじゃないのに。
なんてね、本当は考えなくてもわかってる。
自分が寂しいだけ。
ただ人肌が恋しいだけ。
たぶん、隣にいるのはあなたじゃなくてもいいの。
それなのに、あなたは私を喜ばせるためにいろいろ頑張ってくれる。
バカだよね。
あなたのことなんて好きじゃないのに。
でもそれ以上に、そんなあなたを好きになれない自分のことの方が好きになれない。
『大好きな君に』
本当は、本当はすごく大好きだった。
だけど彼女がいたから、クリスマスとか誕生日とかは絶対に一緒に過ごさないと決めていた。
それなのにあなたは
「誕生日を一緒に祝いたい」
「クリスマスは一緒に過ごそう」
と誘ってきた。
今思えば、とんだクソ野郎だよね。
私は自分もクソ女だってことは自覚してる。
彼女がいるとわかっていても、止められない想い。
だから、自分に言い聞かせるように、彼に言う。
「彼女じゃないんだから、そういうのはやらないよ」
自分はもっと自制心が強いと思っていた。
だから、こんなにもコントロールが効かなくなるものかと驚いたし、苦しかった。
一緒にいたい本心を押し殺して突き放した私の気持ち、あなたはひとかけらでもわかってくれてたのかな。
本当は、「大好き」と言いたかった。
でも、それを告げたところで彼女になれるわけじゃない。
だから特別な日は一緒にいない、好きと言わないと決めることで、プライドをギリギリ守ってきた。
かつての"大好きな君に"再会したら、こう言ってやりたい。
「あなたと過ごした日々は、楽しくて残酷だったよ」
と。
『遠くの街へ』
「こんな天気良くて暖かい日に、なんで仕事なの!」
天気が良くて暖かい日ほど、仕事に行くのが憂うつになる。
こんな時は大抵、テレビで観て「いつか行ってみたい」と思っていたあの遠くの街へ逃げたくなる。
憂うつな気分を抱えて仕事へ向かう間、ずっと脳内にこびりついて消えないあの街の光景は、このくすんだ現実の景色に比べると、まるで桃源郷だ。
本当は、いつかじゃなく今行きたい。
でも同時に「行きたくない」とも思ってしまう。
だって、行ったら帰ってきたくなくなってしまう。行ったら帰ってこないといけない。
帰りの道中、徐々に迫り来る現実に耐えられなくなったらどうしよう?なんて考えてしまう。
だから、いつか、いつかと先延ばしにしてしまっている。
こんなぐずついてるほど人生長くないってのに。
今日は水曜日、今は夜8時か・・・。
そろそろ明日の準備しなきゃなぁ。
・・・・・・
明日、行ってみようか。
あの遠くの街へ。