今日の彼女とのデートは、ふたりでバイクでツーリング。
恋人は車両のお医者さんことメカニックで、バイクのメンテナンスをしてもらったからかな。
バイクも機嫌よく走れている気がする。
高速の直線道路は風を感じて心地いい。
これはこれで、車にはない良さだな。
おわり
七一三、風に乗って
ほんの、ほんの一瞬だったんだ。
友達だと思っていた彼女に心を奪われたのは。
俺はみんなの前では無理にでも笑ってた。
ひとりが寂しいなんて言えなかった。
時間の気まぐれか、神様が引き寄せてくれたのか。
ひとりが寂しくて胸がつぶされそうだと思った時に、笑顔の彼女が来てくれたんだ。
あの瞬間は忘れなられない。
おわり
七一二、刹那
私がここにいる意味ってなんだろう。
誰も見てくれない。
それは私自身、勇気を持てなかったのが原因って分かる。
私の不器用さもあって、どんどん人が離れていって私は孤独になった。
なんのために生きているんだろう……。
ぼんやり生きているのもいいんだけど、なんか……それじゃダメな気がした。
だから、私は立ち上がる。だって何となくで生きるのはダメだよ。
勇気をだして一歩踏み出そうと思って、荷物をまとめた。
私のことを知らない所へ行こう。
自分も変わろう。
意味を変えるんだ!
おわり
七一一、生きる意味
救急隊員として、人を助けることは良いこと、だよね。
そんな俺の中で俺にとってダントツに悪いことがあった。
それは自分自身を大切にしないこと。
恋人と出会う前は、自分のことは気にしてなかったんだ。
だけど、自分が怪我をしてでも救助を優先した時に彼女の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちるのを見て反省した。
俺のことはどうでも良かったけど、彼女が怪我したら……と思ったのと、彼女の涙に考えを改めたんだ。
おわり
七一〇、善悪
恋人と夜に買い物へ出掛けたついでに、ドライブに行くことにした。
というか、ゆっくり星を見たいという彼女のリクエストに応えるカタチだから、買い物の方がついでになる。
都会の喧騒から離れて、車を走らせる。
華やかな街灯から遠ざかると、代わりに星々が輝き始めた。
「星、少しづつ増えました……あ!」
「え、なに!?」
周りに車がいないから、ブレーキを踏んで脇に寄せる。
彼女は星を見上げて口を開けていた。
「星、落ちました」
「え、ウソ!?」
しばらくすると、またスゥーっと星が流れていく。
「……」
「……」
ふたりして息を飲みながら流星を見つめた。
間に合うといいな。
彼女とずっといられますようにっていう願い。
おわり
七〇九、流れ星に願いを