到着した。
ここは私がいない世界。
肌に感じる空気が違うから、私の知る世界じゃないと理解させた。
もしも。
もしも未来が見えるなら、幸せになれるように動くだけなんだけど、私はそれを良しとしない。
私は自分で足を進めると決めたんだ。
未来は自分でつかもう。
おわり
七〇三、もしも未来が見えるなら
気になる女の子は色素が薄くて透明感を感じるんだ。
瞳が大きくて屈託なく笑う姿が可愛いのに、ふと憂いな表情を見た時はキレイだな……って思ってしまった。
色のついてない彼女と仲良くなったのは、クリームソーダと青色だった。
ちょっとだけ、ちょっとだけ彼女を青色に染めたいなって思っちゃった。
おわり
七〇二、無色の世界
春の季節が通り過ぎていく。
今年は花見に行けなかったなぁ……なんて恋人と話していると、彼女は立ち上がった。
「行きましょう、花見!」
「え、今から!?」
もう日が落ちてきているというのに、彼女は片手をピシッと上げながら言ってくる。
「桜、まだ残ってる?」
「ありますよー、うちの会社の近くはギリ残ってます!」
彼女は両手の親指を立てる。
「少し散り始めていますが、私は散る桜もキレイだなって」
ダメですか?
と、言うように首を傾げて俺を見上げてくるんだから、ズルイよ。
君のその表情には敵わないんだからね。
俺は車の鍵を取って立ち上がる。
「案内してくれるんでしょ?」
俺の言葉に、パッと花が咲いたように微笑んでくれた。
「モチロンです。桜を見に行きましょう!」
おわり
七〇一、桜散る
気になる彼女は俺と一緒でクリームソーダが好きで。
新しくクリームソーダが発売されるから、彼女を誘った。
喜んで一緒に行くことになったんだけど……そのまま遊びに行けたらいいな。
なぁんて、夢みたいなことを考えてみたり。
おわり
七〇〇、夢見る心
もう、なんで分かってくれないんだよ。
君自身が大切だって言っているのに!
もう、どうして気がついてくれないんだろ。
彼自身を大切にすることが、私の幸せなのに。
おわり
六九九、届かぬ想い