他人から、友人へ。
友人から、恋人へ。
恋人から、お嫁さんに。
少しづつ変わっていく彼女との関係。
いつしか彼女と家族となって、大切な家族を増やせたら、嬉しいな。
おわり
六八六、大切なもの
午前中についても平気なウソ。
何かあるかなぁと考えていた。
恋人を驚かせる何かを考えてもなー。
無垢な瞳は俺の言葉を信じてしまうだろう。
嘘をついても怒られないことを考えようと思うけど……なんかなー。気乗りしないんだよねぇ。
モヤモヤするんだよな。
俺は自然と胸をさする。胸焼けを抑えるようにぐるぐる回してしまっていた。
俺の言葉を正面から信じる彼女の笑顔を思い出すと、やっぱり嫌だな。
「ウソ、つきたくないかも」
おわり
六八五、エイプリルフール
戸籍は既に変更していて、彼女は俺の家族になりました。式もあげているんだけど、今日はまた別な意味で特別な日。
ずっと気になっていた小さいチャペルで写真を撮影することにしていた。
ふたりで見つけて、いつかここでと願っていたんだけど、俺の職場も彼女の職場も呼ばなければならない人がそれなりにいる。
だから、このチャペルで式をあげるのは難しかった。
その結果、ふたりだけで撮影をすることにしたんだ。
式とは別に用意したウェディングドレスに身にまとった彼女がまた愛おしくて。
髪の毛も少し変えてくれているから、いつもと違う彼女にドキドキしてしまう。
「どうですか?」
「めちゃくちゃキレイ」
素直な気持ちを伝えると、嬉しそうに微笑んでくれた。
俺は彼女に向けて手を差し伸べると俺の手を取ってくれる。
「一緒に幸せになろうね」
「はい、一緒に幸せになりましょう!」
いつまでも一緒に。
おわり
六八四、幸せに
そこにいるのは気になる彼女。
俺の事には気がついてないみたい。
どうしようかな。
声をかけたいけど、不自然じゃない?
周りにいる人達はそんなの気にしないメンバーかな。
ひとりになってくれたら声掛けやすいと思っていたら、みんなの話から少し離れた。
今のうちに何気ないふりをして彼女に話しかけようと思って、彼女のそばに近づく。
「あ、こんにちは!」
俺の声に気がついて、可愛らしい笑顔を向けてくれる。
「こんにちは!」
ああ、やっぱり。
この笑顔は俺の胸を暖かくしてくれる。
おわり
六八三、何気ないふり
左手を上げて、薬指にハマったアイスダイヤモンドの指を見上げる。
薄水色の石が綺麗で吸い込まれるように見上げて、見上げてゆっくりとソファに転がった。
きらりと光る指輪を見続けていると顔が緩む。
へっへっへっ。
変な笑いが込み上げる。
でも、これがハッピーエンドではない。
これからハッピーエンドにするんだ。
彼と一緒に。
おわり
六八ニ、ハッピーエンド