月影

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5/31/2025, 5:24:45 AM

堕ちていく。何処までも。
 まだ続く、僕の物語〈人生〉は続く。
堕ちていく。堕ちていく。堕ちていく。
 堕ちても、まだ続けようとする。這い上がろうともがき、足掻きながら物語〈人生〉を描き続ける。
――光なんて見えなくとも、周囲を闇が占めていても、僕は生き続けようと毎日もがく。無駄だと分かっていても足掻く。

5/29/2025, 12:53:00 PM

電車の車窓から過ぎる外を見ていた。
 旅はいつの頃も好きだ。まだ見たことも、体験したこともない出来事に胸を躍らせながら、目的地も定めていない駅の到着を待つ。
 駅に着き、電車から降りてプラットフォームから一望できる海を見渡す。乗り継ぎをする予定はないが、ベンチに座った。

暫く、海を見ていると。
 隣にツグミがやって来て、羽を休めている。珍しいわけではないが、思わず首に下げたカメラでツグミを撮る。
 シャッター音に驚いたのだろう、何処かへ飛び去っていった。
―――どうか、君の旅に幸多からんことを。
 飛び去る小さき影をカメラに納めながらつぶやいてた。

5/28/2025, 12:02:53 PM

 町中を歩いていると、無意識のまま貴方を探しています。
 さらさらなロングヘアの女性を自然と目が勝手に追うのです。
 でも、貴方とは再会〈会えない〉まま時が過ぎ、あの時の淡い恋心が薄れてくることもありますが、ふっとすると貴方の面影を探してしまいます。
 無意識のまま、さらさらと靡く貴方の黒い髪先を探しています。

5/27/2025, 10:56:48 PM

 バスの窓から流れていく景色、真っ白な雪が地面に落ちては消える。
 幼い時分に手を繋いで歩いた親の手の温もりが懐かしい。思い出は温かく、記憶は遠い。
 バスから降りる頃には雪が止み、雪雲の裂け目から三日月が申し訳なさげに顔を出している。
 さて、思い出を振り返るのはこれで最後にしよう。振り返っても戻ってはくれないのだから。

5/26/2025, 12:38:35 PM

 空は晴れ渡り、春風が心地よくて、桜は舞い、地面には薄い桃色で埋め尽くされている。桜並木を2人で歩き、笑い合った。あのひと時が、あの一瞬が、あの日が、とても幸せだった。
 君がいなくなっても、その思い出たちが僕を覆う。君の名前を呼んだ日はいつも光り輝いていた。なのに、今はとても暗く染まってしまっている。
―どうか君が今、幸福でありますように―

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