月影

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5/21/2025, 10:34:08 AM

 あれだけ嫌だった朝が今では待ち遠しい。日の出を見ていると、新たな時間が動き出すような気さえする。
 憧れている貴方に早く会いたい。他愛もない会話で笑う姿が脳裏に浮かび、胸が鳴る。目の前が明るくなる。
 日の出が上がる度、私は貴方を想う。

5/20/2025, 12:18:46 PM

 毎日、空に溶ける。言葉が、息が、空気が、存在が。
 今日もまた私が擦り切れ、溶けていく。こんなにも頑張ってきたのに、何も変わらない。ただ毎日が過ぎていく。
 当たり前に明日が今日になる。嫌になるけど、それでも頑張って、踏ん張って生きていく。

5/19/2025, 11:07:29 AM

どうしても叶えたい夢があります。
どうしても遂げたい夢があります。
 月は陰り、夜が暗く染まって、照明が灯っていない部屋の中にアイリスの香りがします。
 こんな夜長は寂しさと不安で胸が一杯になりま
す。とてつもなく、朝が待ち遠しいです。
明日が来たら、一歩でも夢に近づけますように。

5/18/2025, 11:42:26 AM

雨が降っている。風が雨雲を運んでいく。
僕は去る人の背を見送る。悲しみを乗せ雨となって地面と建物、あの人や僕を濡らす。冬でもないのに風が冷たい。身体は震え、濡れた己の身体を抱く。身体もそうだが、心も冷たく寒い。
僕は震えながら。
去る人の背に向け、消え入る声で呟く。
―まって…。

5/17/2025, 10:42:02 AM

 まだ知らない世界、まだ知らない風景。
理を知らず、踏み出す勇気が持てないまま時間だけが過ぎていった。
 白線の内側で私はただ見つめていた。あれだけ憧れていた場所だった筈なのに、怖気づいていた。恐ろしかった。けど、あの人のお陰で踏み出せた。背中を押されて、気持ちに踏ん切りが付けられた。
 あれから数年後、あの人もまた私の知らない世界へと旅立ったと風のしらせで知った。
 私はあの人の笑った顔を思い浮かべ、もらったペンダントを握りしめた。
 

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