question があります。先生は僕のこれに幾ら答えられますか?
question 1 貴方はこの地球で言うところの人間に属する生き物ですか
question 2 貴方は平等を矜持としていますか
question 3 貴方は自分の家族を持っていますか
question4 貴方は自意識過剰な生徒より愛しい人や子供が大切ですか
ええ、はい そのanswerは確かに美しいですよ
question5 貴方は貨幣信仰者ですか
question6 貴方は違反や厚生を誤認していない自負はありますか
question7 貴方は生徒の最初の過ちを怒号や威圧で正すべきだと思いますか
question8 貴方は日々に退屈さ感じますか
question9 貴方は問題児を恫喝する必要性を日々感じていますか
question10 貴方は正しいですか
question11 貴方は後悔をしますか
え?ああ、そうなのですね
因みに何でそのanswerなのですか
何故そんな惨めで、曖昧で、無責任なものを
ああ、違う違う
僕が見ていた先生と言う生き物はこんな生臭くなかった
question12 貴方は、先生歴が長いのに「生徒一人一人」の筆跡を覚えているそうですね、それは本当ですか
question13 貴方は嘘つきですか
question14 貴方は先月自殺した〇〇ちゃんを覚えていますか
僕の思う先生像よりかけ離れてばかりの貴方は
あの夕方あの教室で文句を吐いた貴方は
あの日我関せずな顔をして教卓に立った貴方は
やっぱり、先生と言うよりただの愚かしい僕自身のような人ですね
最後のquestionです
このquestionの筆跡は誰のものか覚えていますか
そうですね 覚えていませんよね
せいぜい思い出したとしても、今の生徒の誰かでしょうか
これは僕の遺書だから最後に一つ
僕は先生、いや先生たちの傲慢さを決して許さない
「あなたは誰?」私はこの疑問を問う相手が沢山いる。
例えば、
あの日、蝶の群れを追いかけていた幼稚園くらいの子。小さい手をどんなに前へ前へ押し出したって、飛んでいる蝶は待ってはくれない。群れの中でとりわけ目立つ二匹の蝶にその子は目をキラキラさせていた。だけど、蝶たちの嘘に拐かされて、思うがままに怒って、暴れたら、せっかく近くに来てくれた蝶も逃げるに決まってる。顔が見えないが、私から見た、その背中は何故か悲しそうだった。でも、何故だろう?その子は飛び去った蝶から数枚の葉っぱを貰って居たらしく、手のひら一杯に抱えてる。その葉を見たあの子は、子ども嫌いの私が見ても、なんだか嬉しそうな、まだ焦りが抜けないような様子だった。
例えば、
ある日暮れ、空っぽの虫籠を持ちながら泣いていた小学生くらいのあの子。私は知っていた、その空の虫籠にはクラス1の羽を持つ蝶と密偵のように疑り深い蝶 の2匹が入って居たこと。だけど、あの子は自分が好きで来てくれたと勘違いをして、空けっぱなしのまま、公衆トイレに行ってしまった。案の定、籠の餌を堪能した蝶たちは何処かへ飛び立って行ってしまった。留めて置きたいなら蓋を閉めるなり、近くの大人や友達に監視を任せればいいものをトイレから帰ってきたあの子は蝶が居ないと分かるなり、まるでショクを受けたかの様に慄いて、大粒の涙を流し始めた。ベンチに座って、空の虫籠を両手でぎっしり握っていた。母親と思われる女性が駆け寄ってくるまであの子は泣き止まなかった。女性があの子を宥め家に帰ろうと手を握った瞬間、あの子は「明日は…」と何処か決意を固めた顔で言っていたのを見た。たった二匹の蝶も留めて置けなかったのに明日は違うと本気で思ってるのだろうか?理解出来ない。
例えば、
あの夏、何故か一匹だけで飛んでいる活発な蝶と楽しそうにお喋りをしていた、中学生くらいのあの子。その蝶をよく見れば、蛾であった。だから、他の蝶はその異質さを察知して避けていた。それには気づいてない様子であの子は熱心に蛾と面白、可笑しい会話をしていた。それが案に一匹と一人の日常の様に見えるほどには仲睦まじい様子だった。だけど、蛾が発する特有の音が鬱陶しくなったのか、あの子は途中で話しを切って、家に帰ってしまったようだ。その後も何匹かの蝶と交流を図ったようだけど、どれも上手くいってない様子だった。あの蛾はあの子に心酔し切って居たのに、わざわざ他と共有させて自分の内に沸いた独占欲をコントロールしようとするなんて、変な子だ。
例えば、
ある年の夢に出てきた老人。その老人にはパートナーがいた。その人と笑い合って、小さい子供にその皺くちゃになった顔と手の何が自慢なのか、誇らしげな顔をして笑いかけて居た。この光景は母が言って居た理想の形と酷似して居て、見ているだけで嫌悪がさした。だけど、私の目はその老人の姿に釘付けな様で、とても可笑しな感覚だった。
今あげた例えでも4人、その他にも手にナイフを持った女性を頑張って部屋に入れない様にしている子供や空気も読まないでペラペラ変な事を言う学生など、私が「あなたは誰?」と、問いたい輩は沢山いる。だけど自分しか、それを突き止められない。周りの人間に聞いても、いつも同じ答えを口にする。答えになってない解を言う。一言一句違わず、
「そいつらは君自身だ。」と。
冗談も甚だしい。私は絶対に認めない。
では、何故問いたいのか。周りからうるさく言われるなら探究などしないほうが静かに暮らせるのに。探究を辞めない理由を訊かれたら、私は一番にこう答える。「うっとうしいからだ。」と。
日常生活の中で今の私と関係しない事柄が次々に溢れ返ってきたら、しかも、後味の最悪な感情まで置いていくのなら、誰だって嫌だし、止めたいと思うものだろう?
だけど、自分が求める研究資料は何処にもない。解を求める公式も無ければ、道順も曖昧と来てる。
だから、私は今日も問いかけるしか出来無いのだろう「あなたは誰」と。
「ココロ」とは何かと私が問いた時、資料や物語、映画、日常で得た返答は次のようなものだった
ある信者は何処までも轟く声で言った
「ココロ」とは『魂』だと
ある哲学者は淡々とした声で言った
「ココロ」とは『自分』だと
ある文豪は希望を見出すような声で言った
「ココロ」とは『愚者の象徴』だと
ある科学者は理知的な声で言った
「ココロ」とは『脳と言う臓器』だと
ある心理士は慌てた声で言った
「ココロ」とは『器』だと
ある工学者は確信めいた、焦った声で行った
「ココロ」とは『人間の特権』だと
ある政治家は苦虫を噛んだ後の声で言った
「ココロ」とは『世論の起動限』だと
あるボランティアはまるで常識を問う様な声で言った
「ココロ」とは『絆の源』だと
ある老夫婦はまるで長い旅を完遂した勇者と姫の様な声で言った
「ココロ」とは『私たちの秘密道具』だと
ある子供は楽しそな声で言った
「ココロ」とは『ハート型』だと
そして、またある人はつまらな声で言った
「ココロ」とは『妄想』だと
「ココロ」の定義やその形態は千差万別
それにもかかわらず、
「ココロ」は、私たちが古代の昔、埋葬をし始めた日から一片も変わらない概念として今にある
なんとなく分かるこの感覚は、果たして人間社会を構築した故か、はたまたこの星の生物界の呪縛か、定かでわない
しかし、定かではないからこそ不思議に思い、嫌悪と恐怖を抱き、安心を得る
どうやら、この「ココロ」とやらは正体不明の代名詞のようなモノだったらしい。