のーとぶっく

Open App
6/2/2024, 10:47:42 AM

心が痛みを訴えて 傷口から赤い涙が流れ出てた
ただ的確に 僕の心臓にナイフを突き刺した

優しく笑う君の顔に 赤いバツばっかり
流れ出る言葉は ノイズでよく聞こえないや 私の柔い部分を抉りとった

痛い痛い痛い 辛い辛い辛い 笑顔が何度もループして これで僕も弱点撃破

あなたを愛していたんだ あなたを信じていたんだ
あなたを憎めればよかった あなたを恨めればよかった

取手からあなたは手を離して、綺麗な笑顔で笑うんだ
「ごめん、ごめん、ごめんね」

「だって仕方なかったの」「なにが」
「君といてもどうしようもなかった」「ねぇ」
「君はきみじゃなかった」「ねぇってば」
「君は良い友達でいてくれた」「まって」
「ねぇだから」「お願いだから」

「最後までお互い好きでいようね」

冷たい手が忍び寄って 息が出来なくなっちゃった
これが運命だったって このために出会ったんだって

あんまりにも綺麗な笑顔が浮かんだから
ああそっか、そっか、そっか

「君は、君は、僕をあいしていましたか?」

「もちろん、生涯きみをあいしてる」

「……やっぱり、嘘つきじゃないか」

『正直心友』———【正直】

6/1/2024, 2:11:03 PM

ぽつぽつと振り続ける雨は 神様が泣いているのだと貴方が言った
ぽつぽつと雨が降り続ける限り 神様が見てくれているのだと貴方が言った

貴方と出会ったのは こんな暑くて ジメジメとした雨の日でした
貴方は傘もささずに街中で1人 両手を広げて立っていた
貴方への問の答えは覚えていますか

貴方は私に手を差し伸べて引いてくれた
「一緒に濡れてしまおう」
私のフードを思い切り取払った

傘を離す勇気を貰って 雨に濡れる覚悟を貰って
一体どれだけ貴方に救われたのか
全部は覚えていないけれど

貴方をなくすであろう今日この日が 雨であることを願いましょう
神様が見届けてくれることを願いましょう

雨の中でダンスを踊りませんか 歌を歌いませんか
傘なんて捨てて 合羽なんて破りさって 髪も服もメガネもぐしゃぐしゃに濡らして 子供みたいに笑いませんか

貴方との別れは 土砂降りの大雨の中で

『涙ソウソウ』———【梅雨】

4/18/2024, 12:10:10 PM

無彩色の世界に生きていたとして、きっとそれは綺麗なのだと思う。
有彩色の世界に生きていたとして、きっとそれは汚れているのだと思う。

美しいものを美しく見せる有彩色に生きるか、汚れたものを覆い隠す無彩色に生きるか。

君がいてくれるなら、結局どこでもいいのかもしれない。