親近感だなんて勝手に期待しておいて
サービスしていたのにお代くらいちゃんと置いて行って
純粋なその正義も 遠回しな言い方も
いつだって殺してあげる
リボンに隠されたその気遣いももう要らないよ
幸せだなんて勝手に決めつけて来ないで
勝手に同情して距離取って
隣に立って笑ってるその偽善にも
散々吐き気がするから今のうちに辞めなよ
虚しいだなんて余計なお世話
何もかも捧げて貢ぐくらいの意識を持って欲しい
けどそれも気持ち悪いね
選んじゃったの、センス無いね
幸せになれそうなのに
関わるって決めたなら何を見ても引かないで
今更何もかも遅い気がするから
愛だなんて軽い言葉を使わないで
泣き顔に騙される程単純そうだから
その反応、引いちゃうよ
意味がわからないし
それってつまり同情なんじゃない
それって浸かって甘えてしまうほど
甘くはないんだからさ
日傘の先を見ても
悲しくて寂しくて嫌われるのが怖いなんて
絶対に言わないし悟られたくもないんだ
だから早く見限ってくれ
なにが俺をこうしたのかって
心当たりはあるけど今さら振り返らないよ
もう過ぎたことだし
遠い遠い昔の記憶が根を張ってると
所々気付くのは こんな冗談で
隠してしまおう
割り切って俺と君はこういうもんでしょ
それ以上もそれ以下もない
君と話してるとまるで雨の路地裏に太陽の光が射し込むような気持ちになるんだ
その目線を奪いたいのに
いつか逸らされるのが怖くて
踏み込めずに 駆け引きをして
いつの日か君が飽きるのを待ってる
妥協や勘違いなんじゃない
面倒見るようなもんじゃない
なにか魔法みたいに俺に染み付いた
考えも呪いも消してしまえれば
そうすれば幸せに笑えるのかな
君にずっと会う前から知っていたんだ
そんな僕の期待を裏切って君は現れた
拍子抜けする僕に君は悠々と話しかけて
出来ない約束なんか持ちかけて
知らないんだろう 知って欲しくもないけど
雨の日も晴れの日も君の姿捜したよ
定期券外の切符まで支払って
相も変わらずに本心を見せないその顔を
驚かせてみたいの
正義とか悪とか語る前に君が好き
どっかで繋がったなんて迷信は信じないよ
全部僕が仕組んでいるんだ
けれどちっとも自信なんかない
最近よく君の夢を見るよ
信じたくないような展開ばかり溢れ
確証なんてない不確定要素が
なぜだかそれしかありえない気がして
僕といる時間全てが嘘じゃないくせにどうして
そんなことするんだ 救ってあげたいんだ
って言った僕は一体何から救えばいいんだ
理不尽な世の中消してしまうまでは
君は救われないんだね
君の声を聞くたびに全部どうでも良くなってくのに
夜中に魘され起きてなにもかも手につかないような
約束なんて果たす前に君は僕の元から居なくなるのか
何一つ一貫性ない君の顔は好き
何一つ本性を見せない君が好き
愛してるだなんて君に似合わない
けど言われたかったんだ 言ってみたかったんだ
なんとなくそんな気はしてた
お酒の瓶の蓋は開かなかった
アルコールグラスに君が映った
飲みたいなんて言い出せないから今日は君の好きにして
飲んで忘れることなんて出来ないし
翌朝辛いだけそれでも見上げるビルの街
冷たい街に君のフルジップ
風が強くて顔も盛れないね
でかいクリームソーダに乾杯して
気分は乗らないね
氷だけになったのストローで回して
笑えるし泣けもしないような空間
明日の予定にわたしがいないなんて
残念だね
吹っ飛んでなにも考えずに
飲みたいね飲みたいね
それでもあの時のこと思い出すね
思い出すね
ろくな記憶もない飲みもの
いまだに慣れないワインの味
ソーダくらいがお似合いとわかっていても
飲みたいね
ふたりの時間に名前を付けるならそれは
儚いアルバムみたいな
いつか終わりが来ることも途中から分かっていたものだけど
それからの日々ひとつひとつが
今になってさ何故か恋しい
思い出さなきゃ良かったな
だってもうずぶ濡れだ
朝日の差す庭で話したね
君に似た花があるんだ理由は言わないけど
暑い日の下育った蕾が嬉しくなって君に見せに行ったね
薄いシフォンのカーテンが
居なくなった君の姿透かして
やけに通るようになった声に
反射するのは荒い風
このまま僕の想いすべてを
風に流して攫ってくれないか
正しいとか切ないとかもう考えたくない
夢に出た日は庭に朝露
もう一度理由を聞いて答えるから
麦わら帽子飛んでいったんだ
春の嵐過ぎて空は青い
今年の夏はどんな色が咲く
ひとりぶんの影背負って育ってく花を見てる