繋いだ手の行方に
君は何を願うのだろう
大空にかかる光
何千年に一度の景色
今ここに君がいれば
はるかな未来の話をしよう
すこしの瞬きの間に
通り過ぎてゆく星たち
なにを話せばいい
ゆっくりと回る星たち
ふたりを追い越してく
真っ赤な日
今日の始まり
あたりを眩しく照らす
立ち上がり今日も歩こう
リアティ重視じゃなかった僕は
君のこと思い出しながら筆を走らせた
インクが机についた
出来上がった原稿は
割と好きな方の出来で
悔しかった
涙を堪えた
どこに居るかなんて分かりやしないのに
会いたくもないのにどうしてだろう
もっと上手くなって本屋に僕の作品が並ぶ頃に
後悔してくれるかな
夏散って 秋枯れて 冬咲いた
今日もまだ忘れられない
ふとした瞬間に思い出すのは
なんなんだろう
君はいらないんだ
これっぽっちもいらないんだ
ほんとにどうでもいいんだ
関係ないんだ
もう過ぎたことなんだ
終わったことなんだ
なんて叫んでも叫んでも
忘れられない
時間の薬はいつになったら
効いてくるのかな
インクが空っぽになるころには
忘れられるかな
上手くなれたかなってあの日が言う
曲がりなりにも進んできた僕
あの日見上げた月のように
手の届かない昔
溢れる過去 いつの間にか
鱗片を探しては
広がる
朝焼けとスケッチブック
君の欠片見逃さないように
心地よくて眩しくて
踊り場でそっと見つめてた
誰のために描いてるかなんて
自分のため以外なかった
癒されるなんて言葉が
こんなに嬉しいと知ったんだ
ひとつ星が生まれたら
そこから先に広がる宇宙
誰にでもできる結晶が
大切なんだ
桜並木 黄色の混ざる空
雨の地面 庭に咲いてる花
わたしの目を通した世界を
誰かに伝えたい
珪砂で作った硝子が青く光を帯びてるんだ
透かしてみれば透明な青が僕の頬に移った
いつからだろうどこからだろう
ゆらりゆらり歩いてきた僕の足跡が後ろに続いてる
のらりくらり生きてた方が楽なんじゃないかって
逃げたら負けと逃げるが勝ちの後者側で
誰かを大切に思うことが自分を失うみたいで怖かった
暗闇のなかで考え込んでた
あとどれくらいで終わるのだろう
少しづつ歩いたその道の先で光に出会った
青いよ 澄み切った空に僕らが映ってる
青色にまぶしくて目を閉じても
なにも怖くない
繋いでいる繋がっている
それだけが分かるから