上手くなれたかなってあの日が言う
曲がりなりにも進んできた僕
あの日見上げた月のように
手の届かない昔
溢れる過去 いつの間にか
鱗片を探しては
広がる
朝焼けとスケッチブック
君の欠片見逃さないように
心地よくて眩しくて
踊り場でそっと見つめてた
誰のために描いてるかなんて
自分のため以外なかった
癒されるなんて言葉が
こんなに嬉しいと知ったんだ
ひとつ星が生まれたら
そこから先に広がる宇宙
誰にでもできる結晶が
大切なんだ
桜並木 黄色の混ざる空
雨の地面 庭に咲いてる花
わたしの目を通した世界を
誰かに伝えたい
珪砂で作った硝子が青く光を帯びてるんだ
透かしてみれば透明な青が僕の頬に移った
いつからだろうどこからだろう
ゆらりゆらり歩いてきた僕の足跡が後ろに続いてる
のらりくらり生きてた方が楽なんじゃないかって
逃げたら負けと逃げるが勝ちの後者側で
誰かを大切に思うことが自分を失うみたいで怖かった
暗闇のなかで考え込んでた
あとどれくらいで終わるのだろう
少しづつ歩いたその道の先で光に出会った
青いよ 澄み切った空に僕らが映ってる
青色にまぶしくて目を閉じても
なにも怖くない
繋いでいる繋がっている
それだけが分かるから
何百年前に出逢ったと言っても
君は信じないだろうけど
酔って言ったわけじゃないよ
勢いでもないよ
遊び呆けてる僕が言うのはなんだけど
君の相手はただ1人僕が良くて
好きって言葉を求めてるの?
そんなに名前を呼ぶのは
意外と単純な僕は勘違いして
月明かりの魔法が解けちゃったら
もう僕に興味に無いの?
澄ました顔した君は出ていく
どんな顔の君も好きだなんて
街中どんなものが似合うか
君と居たらどんなだろうって
女々しいなんて言わないでいて
ただ君のそばに僕が居たいだけ
積もり積もっていくこの恋に
僕の20年が全く役に立たないのはなんでだろう
息が上がって 僕の心も最高潮になるのに
君はなにを考えてるの
これが制裁ならもうちょっとまって
死んだあとにでも揉みくちゃにしていいから
せめて今だけ
赤いTシャツ自己主張 灰色スウェット反社的
尖った服に尖った思想
別に良いじゃんって誰か言う
零れた鉢の土
名前も知らない赤い花
隣でカーテンに透かした洗濯物
風で暴れてる
テレビで流すカザマタカフミ
組み足引っ掛ける棚の取っ手
2分でレンチンサトウのごはん
ラップ敷く1枚皿の上にフライドチキン
100均で揃えたコップがまだ割れない
こんなことならもうちょい真面目に選べば良かった