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10/1/2022, 10:35:41 PM

たそがれ


魔法がとけるように
だんだんと
感触が薄れる
こうして過去は
少しずつ
消えていくのかな
巡りめぐる思いを
重ねてきて
夕暮れの赤に
溶け込む記憶
明日へつなげる
思いだけを
ほんの少し残して
言葉は空へ返る
じっと日暮れを
静かに見ている
背中の東から
新しい感触が
じんわり触れる
少し早いけど
もう少ししたら
明日へ行こう
あとちょっとだけ
打ち消す記憶と
最後に西への眼差し
そっとたそがれの時
この夕日を忘れない

9/30/2022, 3:50:06 PM

きっと明日も


思い出は繰り返さない
きっと明日も喜びと
さみしさを感じながら
今日とは違う1日を

どこまでも続く時間
こぼれ落ちてく思い
繰り返せないからこそ
今を大事にしたい

そんな当たり前を
わかっていながら
孤独を抱いて
明日に夢見る

永遠に来ない
夢見る明日に
嘘でまとった心で
今日をあざむく

余裕の顔をしながら
喜びを本当の半分に
悲しみも本当の半分に
冷たい笑みで隠す

もっと喜びたいのに
もっと悲しみたいのに
邪魔するプライドだけ
妙にかっこつける

悲しみにくじけて
涙しても迫る壁
今日じゃない明日を
望んでいるだけ

何かを変えたい
この思いから
もう抜け出したい
今しか見えてない
きっと明日も
おんなじ1日だと
考えてしまう

今日も明日も
孤独だけで
つながっている
きっと明日も
自分を偽るだけ

9/29/2022, 12:57:20 PM

静寂に包まれた部屋


真夜中の時計が止まる
秒針すら足音を消す
いつもキーンとしてる頭
それすら忘れるように
部屋は無音を保っている
静寂のオーケストラは
この暗闇こそお似合いだ
視覚も聴覚も必要としない
心に直球で響いてくる
何を尋ね、どう答える
いつも忙しすぎて
忘れてるフリした心に
今だけは自然と素直に
向き合えてしまう
さぁ私よ私、どうなのよ
静寂が迫り問うてくる
この部屋の静けさが
夜明けまで猶予をくれる
辿り着きたい答えは
簡単に導いてはくれない
それでも向き合うことで
静寂は見捨てることはしない
そんなふうに思えたら
この部屋の雰囲気に
居心地の良さを覚えた
一緒に夜明けを迎えよう
静寂は朝まで待ってくれる
あとは覚悟次第だと知る
静寂に包まれた部屋
無言の問いかけ
導かれる答え
求められた覚悟
そこで迎える朝
もうキーンとしない
全てのスタートだと
後々になって気づく

9/28/2022, 2:24:10 PM

別れ際に


別れ際に美しさを
求めるのはいつか
振り返った時
間違いじゃなかったと
そう思いたいから
もう来ないあの日
振り返りの時は
いつくるのか
分からないけど
その時の感情が
後悔でないよう
瞬時に作り上げる
美しさという虚像
本当の気持ち
今この時の
思いのほうが
よっぽど大事なのにね
まだまだ別れに
慣れてない
慣れたくないから
こうしちゃうのかな

9/26/2022, 2:00:07 PM

秋🍁


秋は許しの季節
終わりの近づきは
今年のノーサイドを
もう語り始めている

夏のような
気だるい長さは
空の雲から変わり
月と星の輝きが
虫に鳴き頃を教える

出来たことも
出来なかったことも
全てを受け入れて
すすきは風に揺れる
風に身をまかせる

人の生き方にも
抗えないものがある

それに気づけたなら
今年の思いの葉を
静かに大地へ置いて
新たなおもいへと
次につなげる芽を
今から蓄えよう

許しの季節は
始まりの季節

冬を耐えしのいで
芽が出るまで
待つという生き方を
また学んでいく

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