心のざわめき
封印してあったはずの記憶
忘れることにした記憶
ほんの少しのきっかけで、
その鍵が開けられ、
扉が少し開く
ほんの隙間風が吹く程度でも
心はざわめく
忘れてたはずの記憶
消し去りたかった記憶
ほんのちょっとしたきっかけで思い出してしまうと
心がざわめいて
落ち着かなくなる
君を探して
山崎まさよしさんの歌が浮かぶ。
失恋したての頃はほんとに
貴方のかけらをどっかにおちてないか、いつも探してた
私の場合、脳が粘着質なのか、なかなか完全に消し去ることができない
これがまた厄介なのだ
最近、記憶障害があるご婦人に対して私はこういうアドバイスをした
私の経験上、覚えてるから苦しくて、それを手放すと楽になって、新しいとが入ってくる
だから、私はそのご婦人に、
いつまでも覚えていなきゃとか必死に思わず、手放して、忘れてください
忘れちゃいけないと思うものは私がメモに書くから、と
ご婦人の顔に少し安堵感と笑顔が戻ってきた
大事な記憶ほど手放すのには勇気がいるし、苦しみを伴う
けれど、
手放しても、
きっと君のかけらは、この広い世界
どこかにはきっとあるから
私はきっとまた見つけて思い出すことができるような気がする
前に進むために、完全に封印するのではなく、完全に手放すのだ
そしたら新しい風がきっとふく
透明
心が透明な、濁りのない人間になりたかった。
一度汚れてしまった心は二度と透明になることができないのだろうか
無になりたい
終わり、また始まる
彼女と彼の関係は一度壊れた
突然終わった
それは大地をひっくり返すような出来事だった
今まで積み上げてきたもの、
全てが壊れた
だが、彼女は諦めなかった
何を言われようとも
当然のことだと受け止めた
今はまだ始まったばかり
彼女はいつまた天地がひっくり返るようなことが起きないか、
怯えながら
祈りながら
生きている
表面には笑みを浮かべていても
心は苦しい
でも、前を向いて、その日、その日を生きるしかないのだ
星
流れ星がたくさんふる夜
彼女は当時付き合ってた彼と電話越しに空を見上げてた
同じ時間、同じ空
離れてはいるけれど、
同じ感性を持っていると感じれる相手だった
彼女が滝が好きだと言ったら、
虹がかかる滝を見せにドライブに連れてってくれた
彼は繊細な人だった
距離を乗り越えられるほど
二人の関係は確かなものではなかった
ある日、彼女から電話してもなかなか彼から折り返しの電話はなかった
彼女はイライラしてた
彼から電話があったけど、
出なかった
それからは二度と彼からの連絡はなく
そのまま二人の関係は消えた