「風のいたずら」とでも言うのかな。
時々、昔好きだった人のことをふと思い出してしまう。
貴方のイメージは青なんだけど、
私はどう?って
答えが欲しくてせがんだことかある。
その時、その人は緑かな、って言った。
20年以上前の話なのに、鮮明にその人の八重歯とか、笑い皺とか旋毛が3つあるって教えてくれたこととか、全て覚えてる。
もう連絡先も消しちゃったし、会うこともないのにね。
風のいたずらさん、
たまに私を若返らせてくれるんだね。
柩に入って眠ったまま、そのまま目覚めたくないなんて日もあるのにね。
「透明な涙」
涙には色々な記憶がある。
小さい頃の私は泣き虫でよく泣いていた。
幼稚園の制服の袖が涙でシミができていたそうだ。
次の記憶は祖母が亡くなった時。
闘病生活が長く、母も介護で疲れ切っていたし、体調も崩してたくらいだった。危篤になってからも、まだ若かったから1ヶ月は危篤が続いた。
亡くなる間際に、祖母の手を握ると水っぽく汗のようなのが出ていて、もう腎臓がだいぶ機能してなかったのだと思う。
亡くなってすぐは涙は出なかったが、
棺に入って、自宅に帰ってきた祖母を見た時、ワッと涙が溢れ出た。
それから、成長して、学生になって恋をして、別れたとき。
泣いても泣いても涙が止まらなくて、目が痛かった。
涙が枯れ果てると言う経験をした。
そして、十数年後、私は病気になった。
薬のせいか、病気のせいか、
悲しくても泣けなくなった。
今は病気もだいぶ回復して、悲しい時には涙するようになったのだが、
あの、涙が出ない、感情が欠落してしまったような状態はどうしてそうなったのだろう。
脳がそうさせてるのか、心が壊れてしまったのか、
私はずっと心だと思っていたけれど、
これに関してはきっと脳が何かエラー起こしてたんだと思う。
あなたのもとへ
今すぐにでも飛んでいきたい
この胸の中の衝動
この炎
消さなきゃいけない
私はまたあなたを傷つけてしまうから
「冬晴れ」
耳がキーンとなりそうなほど寒くても、冬の空は空気が澄んでいて私は好きだ。
晴れの日は雲が色んな形を生み出し、見てて楽しい。
晴れた日の夜には月と明るく光る金星が見られる。
オリオン座も毎年現れる。
私は空を見上げるのが好きだ。
ちょっと気持ちが晴れない時、
空を見ると背筋がシャンとする。
長く生きていると、毎日は楽しいことばかりではない。
辛いことや、悲しいことがあり、
その合間に、些細な楽しみや嬉しいと感じられることがあれば、
なんとかやっていけるのだ。
「今年の抱負」
10キロ痩せる!
資格試験に挑戦する。
不要な物をすてて、シンプルに暮らす。