終わり、また始まる
彼女と彼の関係は一度壊れた
突然終わった
それは大地をひっくり返すような出来事だった
今まで積み上げてきたもの、
全てが壊れた
だが、彼女は諦めなかった
何を言われようとも
当然のことだと受け止めた
今はまだ始まったばかり
彼女はいつまた天地がひっくり返るようなことが起きないか、
怯えながら
祈りながら
生きている
表面には笑みを浮かべていても
心は苦しい
でも、前を向いて、その日、その日を生きるしかないのだ
星
流れ星がたくさんふる夜
彼女は当時付き合ってた彼と電話越しに空を見上げてた
同じ時間、同じ空
離れてはいるけれど、
同じ感性を持っていると感じれる相手だった
彼女が滝が好きだと言ったら、
虹がかかる滝を見せにドライブに連れてってくれた
彼は繊細な人だった
距離を乗り越えられるほど
二人の関係は確かなものではなかった
ある日、彼女から電話してもなかなか彼から折り返しの電話はなかった
彼女はイライラしてた
彼から電話があったけど、
出なかった
それからは二度と彼からの連絡はなく
そのまま二人の関係は消えた
願いが一つ叶うならば
人生一からやり直したい
嗚呼
もう疲れたな
共感を得られない生活に
あまり良くない体調に
色んな重責に
全てから解き放たれて
生きてみたい
秘密の場所
ほとんどの人が、他人には、ましては自分が好意を寄せてる相手には触れられたくない、見せたくない、秘密の場所を心の中に持っていると思う
本当に信頼できる相手にしか心の中の秘密の場所は見せれないし、見せた後の反応が怖い
彼女はある日、親友の心の中の秘密の場所を見た。
彼女自ら打ち明けてきた。
彼女は何を思ったか、誰にも見せることのなかった、心の中の秘密の場所をその親友に見せた。
秘密を共有したのである。
だけど、その前とその後では、やはり何かが変わってしまった。
親友は苦しかったから彼女に打ち明けたのだと思うが、
彼女が受け止めるには、まだ心の準備ができていなかった。
親友のことが好きだった彼女は、親友の抱えてる苦しみをどうにかしてあげたくて、必死になり過ぎて、自分が永久に閉じておこうと思った心の中の秘密の場所の鍵を開けてしまった。
受け止めるだけでよかったのに、
そしたら、まだ親友でいられたかもしれないのに。
大きな物を失ってしまって、彼女はとても後悔している。
この後悔はずっと、永遠に続くように今は感じているようだ。
時は流れる。周りも変わる。
いつしか、この苦しみが浄化されることを願っている。