しそひ

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8/6/2023, 11:11:14 AM


「氷天ちゃん!昨日こんなことがあってさ〜!」
京子さんのしてくれる話はいつも温かい気持ちになれる。
不思議だな……性格が似てるとは絶対言えないのに、居心地が良くてとても楽しい。
「ふふ……」
ぎこちないとは思うけど、彼女といると笑っていられる。
「氷天ちゃんのその顔、大好き」
「……はえっ!?」
「暖かい太陽みたいでね、わたしも嬉しくなるの」
こういうことも普通に言える……罪な方だと思う。
「わ、わ、わたしも……」
「ん?」
「わたしだって……京子さんのこと、太陽のように眩しい存在だと、思って……いるんですけど……」
なんてことを口走っているのだろう!?わたし、そんなこと言える立場じゃないのに……!
「そ、そうかな……」
ああああわたしってなんて愚か……
「じゃあ、お揃いだね。んへへ……嬉しいなあ」
……ず、ずるい…………そんな顔もするなんて……わたしだけこんな気持ちにさせるのも……!
「……ね、今夜そっちにお邪魔してもいい?氷天ちゃんと……もう少しお話したくて」
「は、ひゃい……大丈夫だと思うので…………どうぞお好きに……」
「わ、本当!?じゃあ、また夜にね!」
「は、はい……また後で……」

「ず、ずるいなあ……氷天ちゃんは…………」

【太陽】

8/5/2023, 10:26:57 AM

鐘の音

「あっ!薫人さん!なんかおっきいのがありますよ!あれ鐘ですよね!」
「鐘だね。鳴らしてみる?」
「えっ!ヰノでも鳴らせるんですか!?うう……背低くて届きそうにないですけど……」
「はい。届くかな?」
「わえっ!?!?あ、あのゆき、ゆきとさん、これって……!?」
「鳴らさなくていいの?」
「な、鳴らします……」
カラーン…………
「あう……下ろしても大丈夫ですよ……?」
「すごく軽いから大丈夫だよ」
「そ、そうですか……?じゃあこのまま……」
「ところで、ヰノちゃん今何歳?」
「いっ、今ですか?今は17です!」
「そっか。……あと1年だね」
「なにがですか?」
「結婚」
「はわわわわわ……………………」
「わあ、コラコラ……暴れちゃ危ないよ」

8/4/2023, 12:42:57 PM

「あ!島さ〜ん!なにしてるんすか〜!」
「ひなたぼっこ〜」
「俺もやります〜!」

「島さん!なにか手伝いましょうか?」
「おお〜手伝って〜」
「了解!やりましょ〜!」

「島さん〜遊びましょ〜〜」
「犬山ってさ〜」
「はい?」
「どこに行っても俺についてきてくれるけどさ〜」
「はい〜」
「つまんなくない?大丈夫なの?」
「まあたまにつまんないときはありますね〜!」
「だろ〜?つまんなそうなときは来なくてもいいんだぜ〜」
「えっ、なんでそんな酷いこと言うんすか!?」
「たまには犬山のしたいことしていいんだぞ」
「えっ……ああいやいや!平気っすよ!島さんと一緒にいれると、つまんないことでも嬉しくなるんですよ……へへへ」
「本当か〜?嬉しいこと言ってくれるじゃ~ん」
「うわああくすぐったい!?ハハハ!?!?」
「でもまあ、俺もたまにはわがまま聞くからさ、遠慮なく言ってくれよ」
「へへへへ〜じゃあ俺の話でも聞いていただきましょ〜!」
「面白い?」
「つまんなくはないです!つまります!」
「じゃあ面白いな〜聞かせて頂戴な」
「はい!」

つまらないことでも

8/3/2023, 11:26:44 AM

目が覚めるまでに

「も〜〜〜あげはちゃん!!?いつまでねんねしてるの!?」
「春駒。蝶羽は本気で起きないタイプよ。待つしかない」
「えへんへん……そんなあ……ひよこちゃん……」
「泣き方やば……」
「どうしても三人でお出かけしたいい……」
「なんかアクションをしてみなさいよ」
「アクションってなにすればいい?」
「知らないわよ……お母さんのマネとか?」
「なるほど!」
「納得した……」
「あげは〜起きて〜朝だよ〜〜」
「変わってないわよ」
「ちょっとテンション下げてみた」
「……?」
「起きた!?」
「おはよ〜あげはちゃん!ロングスリーパーだね〜」
「…………兄さん」
「兄さん?あ、寝ぼけてるな〜!!わたしは春駒だよ〜……んええ!?」
「会いたかった……」
「蝶羽!?それは春駒!!寝ぼけすぎよ!」
「……グス」
「あ、あげはちゃ、な、泣いてる!?ひ、ひよこちゃん、これ見捨てちゃだめだよね!」
「……そのままにしてあげたほうがいいかも」
「だよね!よーしよしよし、おはよおはよー」
「……目が覚めるまでに何分かかるやら」

8/2/2023, 12:49:08 PM

病室

「ん〜……なんで俺らが医学研修行かなきゃいけないんすかねー……」
「おい愚痴をこぼすな。人手不足なんだから仕方がないだろ」
「なんも知らないど素人っすよ俺」
「みんなそうだよ。素人の俺らは大したこと任されないから大丈夫だ。というかなんでそんな後輩のような口の利き方なんだお前」
「なんとなく?ていうかヤバくね俺。似合ってね?医療服」
「はいはい。気が済んだら静かにしろ」
「へーい」

院長からの説明を聞いた後

「病室にいる子どもの世話か……いいな」
「健も子ども好きなのか?」
「膨らみがないって最高だと思わないか」
「お前捕まったほうが良いと思うぞ」
「あ、ここじゃん。入っていいよな?」
「いいと思うぞ」
「こんにちはーお邪魔しまーす」
「こんにちは。今日はよろしくね」
「よろしくー」

「なあ兼平〜子どもってこんなにいたずらするもんなの?」
「甜められてるんだろ」
「あマジ?俺勝手に自惚れてただけ?だからこんなに落書きされんの?」
「そうだな」
「兼平の方さ、女の子多くね?ずるくね?ねえ君、俺どう思う?」
「心底軽蔑した目で見ているぞこの子」
「正直な子は好きだぜ」
「じゃあこのまん丸どう思う?」
「まん丸はやめろ。普通に太ってる奴って言え……ええ?結婚?俺よりかっこいい人なんぞたくさんいるぞー」
「あれ俺人として負けてる?」
「ずっと前から」
「やべーじゃん」

業務終了

「良い評価貰えてよかったな」
「こんなふざけた顔でもいいって中々良心的な病院じゃね」
「完全に動揺はしていたけどな。お前の顔見て」
「というか兼平結婚するのか。悲しいぞ」
「しねえよ俺今17だぞ」

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