しそひ

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「氷天ちゃん!昨日こんなことがあってさ〜!」
京子さんのしてくれる話はいつも温かい気持ちになれる。
不思議だな……性格が似てるとは絶対言えないのに、居心地が良くてとても楽しい。
「ふふ……」
ぎこちないとは思うけど、彼女といると笑っていられる。
「氷天ちゃんのその顔、大好き」
「……はえっ!?」
「暖かい太陽みたいでね、わたしも嬉しくなるの」
こういうことも普通に言える……罪な方だと思う。
「わ、わ、わたしも……」
「ん?」
「わたしだって……京子さんのこと、太陽のように眩しい存在だと、思って……いるんですけど……」
なんてことを口走っているのだろう!?わたし、そんなこと言える立場じゃないのに……!
「そ、そうかな……」
ああああわたしってなんて愚か……
「じゃあ、お揃いだね。んへへ……嬉しいなあ」
……ず、ずるい…………そんな顔もするなんて……わたしだけこんな気持ちにさせるのも……!
「……ね、今夜そっちにお邪魔してもいい?氷天ちゃんと……もう少しお話したくて」
「は、ひゃい……大丈夫だと思うので…………どうぞお好きに……」
「わ、本当!?じゃあ、また夜にね!」
「は、はい……また後で……」

「ず、ずるいなあ……氷天ちゃんは…………」

【太陽】

8/6/2023, 11:11:14 AM