Saco

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1/21/2025, 1:42:44 AM

明日に向かって歩く、でも

明日に向かって歩く その事に何の
疑いも持たず 私は、一日一日を
前向きに今まで生きてきた。

でも、ある日突然その生き方があっけなく
壊された。

それは、前触れも何も無い悪意と呼ばれる
物だった。

嘲笑 蔑み 軽視 差別 誹謗中傷

それらの悪感情が 私の心に一気に浴びせ
られた。

私は、いつしか明日を信じられなくなった

苦しくて 悲しくて だけど誰かに助けを
求めるのも怖くて....

気付いたら 私は、無意識に赤信号の
道路に体を進ませていた。

大きなブレーキの音が響いた様な気がした
けど 私の耳はその音をはっきりとは
知覚出来なかった....

しかし私の体は、大きな機体にぶつかる
前に体が傾いて持ち上げられた。

気付くと私は、誰かの腕の中だった

「大丈夫かい?」ほっそりとした痩身の
男の人が自分の腕の中にいる私に呼びかけた。

私は、その男の人の『大丈夫かい?』と言う何気ない言葉にホロリと涙を零していた

私は、その男の人の言葉に安堵して涙を
零しているのか それとも余計な事をして
くれたこの男の人に八つ当たりの様な
憤りを感じているのかどっちの心で
私は、涙を零しているのか 私は、最初
分からなかった....

だけど私は、涙を自覚してしまった自分を
止める事は、出来ず また自覚してしまったので嗚咽を我慢出来ず

気付いた時には、私は、その見ず知らずの
男の人の腕の中で思いっ切り大声で
赤ん坊みたいに泣いていた。




それから数日が経った....
私は、少しずつだが また前みたいに
明日を信じて生きてみようと思える様に
なっていった。

もちろん前みたいに強く自信を持って生きて行こうとは、思えない 自信は、無い....

害される前の自分には、もう戻れ無いのだから....

でも.... もう私は、一人じゃ無い
一人ぼっちじゃない....
私は、自分の隣を見つめる そこには、
穏やかに私を見つめ笑ってくれる貴方がいた。

私は、隣人の手をそっと握る
隣人も返事の様に私の手を強く握り
返した....。

1/20/2025, 12:21:37 AM

ただひとりの君へ

僕にとって 大好きな ただひとりの君へ

僕にとって かけがえのないたったひとりの君へ

月並みな言葉だけど 生まれて来てくれて
ありがとう 僕と彼女の大切な宝物

これから一緒に精一杯生きて行こうね
たくさんの楽しい思い出を作ろうね

小さな 小さな ただひとりの君へ....

これからの人生に一緒に君と生きて
君を守る者より

~ 愛を込めて~ 

1/18/2025, 10:57:15 AM

手のひらの宇宙

母なる大地 地球 何億人も住まうこの
惑星(ほし) を 手のひらで 暖かく
包む 私達の 母なるこの惑星(ほし)を
守る為に今の私達には、何が出来るだろう?

温暖化が進む地球 優しい母の姿を見せながら 荒々しい台風の目や 突発的な
地響きの様相を時に見せる私達の母星

そんな母星を私は、手のひらに包んで
守りたい 経った一つの惑星

宇宙の中にある何兆光年も離れている惑星の中でその造形を手のひらで救いたい

1/18/2025, 12:45:07 AM

風のいたずら

風が私の髪を擽って行く

まるで私の髪を軽く引っ張って

私に「一緒に遊ぼうよ!」と言って居る
みたい

私は、そんな事を考えて 自然と口元に
笑みが零れた。

1/16/2025, 10:39:47 AM

透明な涙

「うわあああ~ん」突然の大きな泣き声

空に向かって まるで何かを訴える様に泣く 彼女の瞳からは、真珠の様な大粒で
透明な涙が流れていた。

余りに潔ぎ良く涙を流す者だから
僕は、数瞬立ち止まり しばらく
見蕩れてしまっていた。

彼女の涙は、野生の動物が母親を求める
様な まだ あどけない綺麗な涙だったから 僕は、絵画の一場面を切り取って
描いたかの様な感動を思わず抱いて
しまったのだ.....

一頻り泣き終わると彼女は、体のパワーを
全部使い果たして満足した様な笑みを
浮かべ 僕に背を向けて歩いて行って
しまった。

僕は、彼女の後ろ姿を見てまた新たに
格好いいと言う感想を抱く

そうして 彼女の無垢な涙を僕は、
一生忘れないだろう....

無色透明な涙の事を....。

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