あたたかいね
こたつでぬくぬくあたたかいね
君とくっついて また体温が上がる。
二人でこたつの中で足を絡ませて
横になって笑い合う 体も心もぽかぽかと
暖まり体の芯に熱が通って行く
このあたたかさは、きっと....
君が隣に一緒に居てくれるからだね!
未来への鍵
人は、一人一人それぞれの鍵を持っている。
その鍵をいつ 使うかも君自身が決め
選択できる。
その鍵を使って、開ける扉も 君自身が
いつ開けるか開けないかを決めて良いんだ
未来へ続く君専用の鍵 そこに広がる
君専用の扉
扉は、君が鍵穴に鍵を差すのを
何時までも待っている。
だから悩み 立ち止まっても良い
扉は、鍵は、君の答えを決断を何時までも
待って居るんだから。
星のかけら
「これは、星のかけらだよ!」そう言って
やんちゃな近所のお兄ちゃんは僕につやつやに磨き抜かれたキラキラした丸い石を見せてくれた。
石は、最初 青みがかって見えた
けれど光の加減で赤みがかって見えるし
黄色味を帯びている様にも見えた。
あの時 お兄ちゃんが掌の上で見せてくれたキラキラした石が本当に星のかけらだったのかは、分からない....
けれど体が弱くいつもベッドの上で窓から
外の景色を見て憧れを募らせていた僕に
対してのお兄ちゃんなりの優しさだったのかもしれない
それでも僕は、あの時お兄ちゃんの手の中で輝いていた石が 僕が憧れた景色の全てだと確信出来る程 あの日の光景は僕の
胸に焼き付いて離れない....
それにお兄ちゃんなら夜空から本当に星を
取ってきても あり得る事だと思えてしまう
だってあの時 僕に手を広げたお兄ちゃんの笑顔は、星空の様に輝いて とても
誇らしく見えたから 僕は、お兄ちゃんの
その笑顔を誰かに自慢したいと心の中で
強く思えたのだった....。
Ring Ring...
輪廻転生を繰り返す 生と死の狭間
メビウスの輪 人の営み あらゆる流れ
の循環 全く同じ流れの様に見えて
少しずつ変わって行く 風景 日常
ほんの些細な出来事 葉っぱの色が少しずつ 色付いて行く様な 目を凝らしていないと見逃してしまうそんな小さな現象
だけど.... 私達は....Ringの中で
繋がっている 全くの他人同士でも
Ring(輪)の中で生命を燃やし続けている
一人 一人かけがえのない 変わらない命を 今日も私達は、精一杯 皆
動かし続けているのだ....。
追い風
躊躇う足を 震える足を 手助けする様に
追い風が私の背中を押す。
足がガクガクと痙攣する。
嗚呼 あの人が私の前を通り過ぎて行く
その姿を見るだけで私の心臓の鼓動は
ドクンドクンとけたたましく脈打って行く
私の足が無意識に後退して行く
すると また追い風が私の心を揺らす様に
私の体を押し上げる。
そうしてその反動で私は、とうとう一歩を
踏み出し....「あっ....あのっ!」声が
ひっくり返る。
私の聞きづらい声にそれでもあの人は
振り向いた。
顔を見られたらもう逃げられない....
私は、顔を熱く火照らせ俯きながら
手に持っていた手紙をその人に勢い余って
差し出す。
「こっ....これ....その....」私は、目を瞑り
「ひっ....暇な時で良いので気が向いたら
....かっ....軽く目を通して下....さい....」
私は、頭の中で何を言ってるんだ私は~と
思いながら恥ずかしさで気が付いたら
全速力で駆け出していた。
その人の顔も見ずに....ダッシュで踵を
返していた。
我に返った私は、終わったと心の中で
嘆いたのだった....
その後の結果は.... 私の羞恥心が増すばかりなので割愛させて頂くが.....
何か一つ言葉を添えるとするなら....
あの時背中を押してくれた気まぐれな
お節介な追い風さんには、感謝の念が
絶えない 本当にありがとうございました。❤