過ぎ去った日々
春麗ら 桜舞い散る 卒業式の日
私達は、学び舎を去る為の歌を歌う
過ぎ去った日々 又会う日までと
私達を送り出す歌詞が続く
過ぎ去った日々は、もう戻らないけれど
私達 一人一人は、それを糧にし
それぞれ決めた道に旅立つ
私達には、まだこれから出会う 色々な
日々が待っている事だろう....
辛い事 苦しい事 悲しい事もあるだろう
でも それと同時に 楽しい事
嬉しい事も沢山 君を待っている
卒業式は、別れじゃない
新しい出会いの門出を祝う 式典だ
これからも一人一人の人生は続いて行く
過ぎ去った日々に懐かしさを感じながら
新しい出会いに胸 躍らせて過ごしていく
君の姿が目に浮かぶ
卒業おめでとう そうして僕は
一人一人に卒業証書を渡して行った。
まだ見ぬ未来の君達の姿が今の君達と
重なる様だった。....。
お金より大事なもの
お金より大事なもの 幼かった僕は
その言葉の意味が良く分からず大人に
なった。
僕の家は、大手のそれなりに大きい
某有名 株式会社だ
それなりの資金は、請われれば すぐに
出せるし 普通の一般家庭と比べると
それなりに潤っている家庭と言えるかも
しれない....
それは、僕の曾祖父 祖父 父と綿々と
受け継がれた 資金 会社の実績 信頼など 先代 先々代が積み上げた結果が
あるからだ。
僕はその結果の象徴がお金だと子供の
頃から思っていた。
お金 労働の対価 見返りとして
品物を売り買いできる権利を与えられる
証明書
そんな風に思っていた。
お金より大事なもの 大人になった僕は
家族を持った僕は 子供の頃は
良く分からなかったその言葉を
仲睦まじい家族の光景を見て
少しづつお金より大事なものを実感する。
でもお金は、労働の対価 その考えは
変わらない
僕を育て上げてくれた両親
会社を立ち上げて 此処まで守ってくれた
曾祖父 祖父達 その並々ならぬ努力を
忘れてはいけない
良く祖父や父は言っていた
「お金は 人に救いを与えるが 使い方を
誤ると 人に牙を向く刃にもなる
お金は、薬と同じだ 薬も使い方次第で
毒にも薬にもなる
使い方には、十分に気をつけろ」と
そうしてこうも言った
「お金が絶対に必要な時にお金が手元に
あったら出し惜しみせずに使いなさい」と
僕は その言葉を胸に刻み
祖父や父達が守ってくれた会社を継ぎ
家族とお金と上手に付き合いながら
これからも お金とお金より大事な物を
皆と一緒に幸せになる為に守って行きたい
月夜
月が綺麗にまん丸く輝いている月夜の晩
星々も綺麗に輝いて 月を際立たせていた
そんな光が輝いている闇の中
月夜の空に人影のシルエットがすーっと
月を横切った。
そのシルエットは、箒に人がまたがって
空を飛んでいるシルエットで
間違い様も無く 一人の少女が
箒にまたがって 空を飛んでいました
一匹の黒猫を箒の舳先に乗せて....
今日も彼女は、誰も居ない月夜の晩に
箒で空を飛んでいる。
まるで 誰にも見つからず こっそりと
箒で空を飛ぶ練習をするみたいに....
月夜の晩にふと何とは無しに空を見上げた
人達は、まさか 少女が箒に乗って空を
飛んでいるとは、思わず
すーっと流れた物を流れ星か何かと
勘違いして 道で立ち止まって
手を合わせて 各々 好きな願い事を
掛けて 祈っていた事を....
空を飛ぶ 魔女の少女は知るよしも
なかったのだった。 ....。
絆
走れ 走れ その手に襷を渡せば必ず
繋いでくれる。
俺はそれを信じている。
あともうちょっと仲間の腕に襷を掛ける
俺はそれを見届けた後その場にくずおれた。
サポート役の仲間が俺を担ぎ上げ
コースから外してくれる。
俺は椅子に座って肩で喘ぐ様に息をしていた。酸素を口に宛てがい吸う
苦しかった息がすーっと軽くなるのを
感じた。
大丈夫だ 後 俺に出来る事は仲間を
信じて応援するだけ
俺は此処まで来る為に死ぬ程 練習した
自分を信じている。
一緒に練習を乗り越えた仲間達を
信じている。
仲間達との絆を信じている。
そうして体力が戻った俺は、
声が枯れるまで彼らを応援した。
夢中で 頑張れ 頑張れと叫び続けた。
目が眩む様な眩暈に襲われた瞬間
俺達のチームのアンカーが
ゴールテープを切っていた。
俺も仲間達も飛び上がる程の歓声を上げた。
皆でアンカーの仲間に抱き付き
気付けば皆 涙を流していた。
やったあー やったあー
俺達は歓喜の涙を流し続けた。
俺達の努力と練習が報われた。
それがどんなに嬉しい事か
皆言わなくても 言葉にしなくても
分かっていた。
俺達が繋げた 絆の襷は俺達に
勝利を齎してくれた。
ありがとう皆 このチームで練習出来て
このチームで走れて凄く幸せだ
本当にありがとう!! .....。
たまには
「たまには 僕がご飯を作るよ!」
そう言って軽く安請け合いして
いざ作ってみると四苦八苦
塩と砂糖を間違え もう一度作り直し
今度は野菜を切りすぎた
細くなりすぎ
いざ炒めの段階に入って
炒め過ぎて ちょっと焦げた。
ちなみに作ったのはチャーハンです。
君の反応を見ると
「初めてにしては上出来だよ!」と
苦笑い 明らかに気を遣われていた。
反省....
次からもっと頑張ろう
と拳を握り締める。
いつもご飯を作ってくれる君に感謝
頭が上がりません
いつもありがとう!!