NoName

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8/29/2024, 7:00:04 AM

深夜0時キッカリにインターホンの音。
寝ぼけ眼でモニターを見れば、ずぶ濡れの君。
急いでドアを開けて、タオルを渡すと
わんわん大声で泣き出した
しゃがみ込んでタオルに顔を埋めながら
嗚咽を堪える君の背中をそっとさする
冷たい背中だ 随分と濡れたまま歩いたのだろう
バスタオルをもう一枚用意して
頭から被せて、半ば抱えながら風呂場へと誘導する
温かいシャワーを頭からかけるのは少し躊躇したが
どうせ濡れているし風邪を引くよりは増しかと思って
流し続ける……なんだかずぶ濡れの猫みたいだ
少し落ち着いてきたのか、シャワーヘッドを奪うと
自分の顔に思い切り浴びせ始めた
何か断ち切りたいものでもあるかのように

そしてぽつりと呟いた

疲れた    と。

8/27/2024, 11:45:46 AM

雨に佇む二人
1メートル程離れて
背中を向け合っている

何をするわけでもなく
ただ流れ落ちる雨に身を任せつつも
全身で受けとめている

黒く重くのしかかる様な雲と
しきりに降り注ぐ雨

そんなことはお構いなしに佇む二人は
どこか可笑しくもあり
勇ましくも見えるのだった

8/25/2024, 10:17:00 AM

ガタンゴトンと揺れる列車の中で
向かいに座るのはいつかの私
この街を出る時には
必ず窓の広いボックス席に座り
窓枠に頬杖をつく
緑から灰色へと移り変わる景色を眺めながら
なんとなく独りに帰っていく侘しさと共に
都会の街へと消えていった

あの時の思いは今も覚えている
大都会という孤独の群れの中で
温もりを探し彷徨う人々
ネオンに紛れ、自分だけの光を探している
そんな世界は嫌いじゃなかった

きっと中にいる時には気付けなくて
何かをきっかけに抜け出した時
過去を振り返られるようになった時
見えてくるものがあるんだと思う

いつかの私へ
その苦しくも懸命に歩く姿は
きっと役に立つときが来るから
存分に足掻いてください

8/24/2024, 9:31:07 PM

許せないとは違うんだよね
どうにもできない悔しさとか至らなさとか
もっとああできた、とか
こうできたんじゃないか、とか
後悔とかそんなのが沢山あって
やるせないんだよ

それでも今日も日は昇るから
闘いながら生きるんだ
そういう気持ちを抱えながら
生きてやるんだ…。

8/22/2024, 10:45:39 AM

あれ?シャツ反対じゃない?

あ、、、ほんとだ、、、

指摘されて気がつくことが私にはよくある
どこか抜けているとか 天然だとか
そんな言葉で片付けても良いのだけれど
わたしにとっては恥ずかしいことこの上ない
かんぺきとは程遠いこの性格
一度は直そうと奮闘してみたが
ただただ疲れる一方で三日も経たずに諦めた
しかしそんな私でも
意外と役に立つこともあるそうで
まの抜けたテンポを見ていると癒される〜
なんて言われたりもして
今ではそんな自分を少しは認められるようになった
結局、取り繕っても仕方ないし
ありのまま生きるしかないんだなって。

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