飛べない翼
「スズメ」
僕はスズメ。鳥のスズメ。
僕はみんなより大きい。僕はみんなと色が違う。そして、飛べない。
僕は小さい頃から出来損ないだ。
ある日、川近くの木で休むことになった。
その時、僕の2つ下の弟が、川に落ちてしまった。
溺れているところを、お父さんが助けに行った。
お父さんが心配になった兄は、ひとつ下の弟を連れて行った。
お母さんは、様子を見ようと上からのぞいたら、そのまま落ちてしまった。
お母さんには,3つ下の、産まれたばかりの弟が抱きついていた。
しかし、全員溺れている。
「裏切り者!」
「お前も降りてこい!」
そんな言葉が飛び交うなか、勇気を出して飛び込んだ。
………
しかし僕は泳げた。みんなからほっとかれている間、
ひたすら泳ぐ練習をした。
「っっ!すごい!このこは出来損ないなんかじゃなかった!」母
「お前にしてはすごいじゃないか!」兄
「ゴボだっっげっっげまえのらわな……」2つ下の弟
「おにいちゃっ!!」ひとつ下の弟
「!!!!」3つ下の弟
「こんなやつ達はもういい!だから…たすけてくれっ!!!!」父
そう言い、父は他の子供達と母を手放した。
僕は助けた。
3つ下の弟だけ。
このこはきっと、悪気はないんだろう、まだ喋れていないだけで、
きっと僕の味方だ。
「っっ!お前!」
「ユ゙ル゙ザナ゙っ…、…」
ざまあみろ
ススキ
「誘惑星」
今、誘惑星に来ている。
誘惑星は、月によく似た星で、酸素があり、重力もある。
俺は、犯罪を犯し、一本のガスボンベだけをわたされ、宇宙に飛ばされた。
おそらく、死刑というものだろう。
意識がなくなる寸前、誰かに誰かに優しく包まれた。
意識が戻ると、目の前には真っ黒な光景が広がっていた。
「…?ここどこだ?何も見えない…」
そうして起き上がろうとしたとき、俺は驚いた。
これ、景色じゃない…
最初は、真っ黒な宇宙かと思っていた。でも、起き上がると、その先には、
少し青っぽい、黒色のうちゅうがみえたのだ。
だとしたらこれは景色ではなく…物?
そう思い俺は手を伸ばそうとした。
「目が覚めましたか?」
誰かの優しい声が、俺の頭から聞こえる。
だがもちろん脳内に話しかけられているわけではない。
俺の、頭の上、黒い物体の上から話しかけられている。
…もしや!?
俺は、物に当たらないよう、横から起き上がった。
…やっぱりそうだ…
目の前には、かわいいかわいい、バニーガールがいた。
物は、その…アレ…というわけだ。
状況が読み込めない。バニーガールはどうしてこんなに冷静なんだ?
何か知っているかも…
そして俺は、バニーガールに色々聞き、今に至る。
バニーガールは、どうやら名前を教えたくなく、俺と同じで死刑のようだ。
バニーガール…といちいち言うのは面倒だから、仮にあやかと名付けさせてもらう。
あやかは、酸素に余裕があるうちに場所を確保しようとしたらしく、
その時見つけたのが、この誘惑星だ。
どうやら、あやかは一応食料のりんごをもってきており、
あきらめながらも、りんごの種を植えて育て…食量も確保!というわけらしい。
今わかっているのはこの星についてと、
あやかは、謎が多い天才ということだけだ。
まだ信用しきれていない俺は、あやかから少し離れた。
チラッとあやかをみると、あちらも笑い返してくれた。
俺は、正直キュンとしてしまった。あやかには俺の性癖が詰まっているから。
露出多めの巨乳、ミステリアスでおしとやか、清楚系の優しいロング髮。
耐えきれず俺はいってしまった。
「出会ったばかりですが俺と付き合ってください!お願いします!」
「あっ…ごめんなさい…キモくて無理…てか、初対面でウケるw」
意味がわからない。さっき言った癖とは真逆だった。
巨乳だと思っていたのは服の中に詰めたりんご、肌色と黒の服、
一瞬で性格丸わかりの、元気なギャル、優しさのかけらもない断り方…
唯一当てはまるのは、ロング髮。正直一番いらないところ。
だとしても、ここから逃げ出して死ぬのはいやだ。
これからここに住むしか無い。
そうして、俺とあやかの気まず生活が始まるのだ。
脳裏
「大学」
「よしみんな!準備はいい?」
「バッチリ!」
「じゃあいくよ!せーの!」
【がんばるぞー!】
これは、私達の、夢を叶えるための物語。」
私の夢はカウンセラー。昔、生きたくないと思った私を支えてくれた、憧れの人。
いつも口癖の「いやー、ね。」をつけて、慰めてくれた。
私の友達のゆめは心理学者。仲が良かった人と絶交して、気持ちを知りたいんだって。
もう一人の友達は精神科医。親がうつ病で、支えてあげたいんだとか。
年齢は、私、19 友達A、26 友達B、20。
ある日、大学がおわったあと、私とBはカフェで話すことにした。
「ねぇ、Aのことなんだけど…」
「うん…やっぱりね…」
Aだけ年が離れていて、話が合わないのだ、
「もーいっそ、ギャルに育てる?w」
「えぇ、?26のギャルは引くわ…」
3人の中でいうと、一番孤立したのがAである、
だから、放課後2人で、こうやって遊ぶのだ。
「てか、Aほんとうざい、」
「正直嫌い。」
「うちら2人で仲いいのに…」
「もう絶交しおっかな」
ある日、隣で授業を受けることになった私とA。
その時、驚くものをみてしまった。
スマホでサボっているAは、ネットで調べていた。
私が、通っていた大学。そして、私の名前…
大学では、本名を伏せ、ニックネームで呼び合うのが校則になっている。
トラブルを防ぐためだそう。
わかっていた。実は、Aは、私の憧れの、カウンセラーだったり。
とか。
Aはある日いった。
「いやー、ね、やっぱ、気ぃ合わないし、絶交しよ。」
意味が無いこと
「くだらない」
くだらない。恋愛なんて。
青春といい、学びをサボる。
なんて意味の無いことだ。
くだらない。友達なんて。
楽しく過ごす、仮の関係。
なんて意味の無いことだ。
くだらない。勉強なんて。
少ない時間を使うだけ。
なんて意味の無いことだ。
くだらない。喧嘩なんて。
いうだけ言って、明日は仲良し。
なんて意味の無いことだ。
くだらない
くだらない
くだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらない
あれ…?意味のあることなんて、なにがあるんだろ
全部どうでもよくなってきた
今日もまた、くだらないことが増えた。
夜空の星は、そんなことを考えるのが、くだらない。
と語りかけられているようだった。
はぁ
くだらない。生きるなんて。
何もしずに、意味の無いことを続ける。
なんて意味の無いことだ。
くだらnい、k(ゅtgdp183→「00
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私がイル意味っテ…?
あなたとわたし
「雨」
昨日は、雨が降った。そんな大雨では無いが、まあまあ降っていた。
もうやんだし、散歩に行こう。
キキーッ
「ッア」
私は水たまりで足を滑らせ転んだ。その先には大きなトラック…
もう…私も終わりだな
一人で眉をハの字にして、目からは雨を降らし、苦笑いをした。
「今までありがとう…」
「ここは…どこ?」
【やっと目を開いたか。】
「うん…て、だれ?!」
【?うち?うちはお前さ。そして、お前はうち。】
「…?」
【…っはぁ、たくっは…くし…の…】
【簡単に言えば、うちはうちってこと!…あぁ?】
【なに意味わかんねぇこといってんだよっ!】
「つまり…同一人物…?」
【あぁ、わかってくれてうれしいよ…!】
【ちなみにここは流來星。】
「聞いたことない…」
【だろうな。お前の住んでるチキュウとは真反対だ。】
「なぜわたしはここへ…?」
【主人がピンチな時ここへ呼ぶ、それがうちら、流似じんだ。】
「…?まっまぁ助けてくれありがとう!」
【んっいいよ…!】
【じゃっ、ばいばい】
「はぁーい!」
「…てか、帰り方…」
「わかんない、!こうなったら…自分の主人に来てもらって聞くしか無い!!」
そして、私は待ち続ける。
流似じんとなのり、
主人を騙して、帰るために。