光頼

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4/24/2025, 1:47:03 PM

巡り合い
             「心のサビ」
物心がついた頃から、死にたいって気持ちで溢れた。
それは、大人になった今でも消えることのなく、むしろ、
さびてこびりついていた。

今日も、明日もその次も、平凡な日々が続くだろう。
なにもない、普通の一日。
起きて寝て、起きて寝て、、、それを繰り返す休日。
寝坊して怒られ、会社に行き、りかいできない、集中できない仕事と、
パソコンと、ただ見つめ合う平日。

寝ることは好きじゃない。することがないだけ。
集中しないんじゃない。できないだけ。

会社員になったばかりの頃は、これを胸に頑張ってた。
だけど、錆びついた今では、これすら言い訳に聞こえて、自分が憎らしい。
あるとき、部長が言った。

パソコンとにらめっこ、そんな楽しい?

聞かなくてもわかるだろ。
社会は、こんなくだらないことが求められる。
おもろいこと言ったやつがいいやつだとか、煽るのが上手いやつが一緒にいて楽しいだとか。
人によるだろ。なんだよ。

自分の心は、日に日に、さらにさびていく。
限界ですって宣言するように、金具がキィキィいう。
その音がうるさくてたまらなくて、
目から、゛涙゛というオイルをさして、
すこしでもマシにしようとするんだ。 

こんな毎日が、いつかは幸せになる。
努力は、報われるのだから。





今日もいい天気だな。
こんなに照らされたら、
溶けちゃうよ。

1/27/2025, 2:12:32 PM

小さな勇気
               「遊び心」

 ちかくても、とおくても
 いろんなところ、状況で
 さらっと助けるきみがいる
 なんて素晴らしいんだろう
 ゆっくりでいい
 うんにかけたっていい
 きみにただ、自信を持ってほしい。



自分がこの文を作っている理由は、自分に自信がないから。
自分には、味方なんて居ないから。でも、クラスメイトと話したとき、
嬉しいとは何か違う気がした。自分から話しかけることなんてない。
向こうから話しかけてきてる、嬉しいに決まってる。でも、楽しいと思えない。
こんな気持ちしかない自分は、相手の正義を無駄にする自分は、
生きていていいのか。自信を持つのは大変だ。
なにしろ、できていない自分が
しろ。
といっているんだから、ムカつく人もいるはず。
でも、人生なんてあみだくじで、先がわからない。でも、ひとりでつくったあみだくじ、たったひとりの人生なんだから、引きなおしたっていいだろう。
引き直しだめのルールなんてないのだから。
そうやって自分を、常識の檻に、閉じ込める。
どうして、当たりだけのあみだくじは、ないのだろう。

1/26/2025, 4:00:53 PM

わぁ!
           「サプライズドッキリ」
クラスのあらたくんがいたずらばっかしてくる。
仕返しでドッキリしてやる。内容は至って簡単に。
いつもやられてることをやり返すだけ。


あらたくんがきた。目隠しして、体育倉庫に拘束した。
混乱してる。漏らしてるし…私よりも酷いじゃんw画鋲でさして、水をかけて、指を反らせて、
私がされてることをやり返す。あぁ、なんて楽しい。
あらたくんは楽しいかな?楽しんでくれてるといいな。


私がされてるのはいじめじゃない。いじめじゃないんだ。苦しくない。辛くない。自分が悪い。






生きたくない。



そして、今日も願う。
「あらたくん、今日も、死にたい。死ねるような、いたずらをして。」

1/5/2025, 8:35:21 AM

幸せとは
             「魔法のピアノ」
私の幸せは母のひいてくれるピアノだ。
私はピアノを習っているが、うまくいかずに苦しくなる。
母が好きというわけでもないし、友達もいない。
人生に疲れた自分を癒やしてくれる魔法のピアノ。
そのピアノは私を優しく包み込んでくれる。側にいてくれる。
生きる糧になってくれる。
不登校になる勇気もなく、学校に行く勇気もない私に、居場所をつくってくれる。
音楽の世界は色々な音符であふれている。個性豊かな音符たち。
たまに尖った音符もいるけど、その音符も、自分のために尖っていたりする。
そうやって皆に存在価値や個性がある。じゃあ私は?
私は…




ピアノで、聞いてくれる人に自信をつけるため。

苦しくなるのは頑張っているからだろう。
明日もまた頑張ろう。辛くなったらまた魔法のピアノを聞こう。

母がいなくなっても、いつでも音楽の世界に行けるように、

           弾けるように、なろう



ピアノは、音楽は、人を救ってくれる。そして、






夢は、努力の数だけ広がる。

無限に広がる、音楽の世界のように。
私に希望をくれた、広い広い、ピアノの鍵盤のように。

12/25/2024, 3:34:49 PM

クリスマスの過ごし方
              「クリスマスデート」

 メリーハッピークリスマス!!
可愛い俺の彼女は、ありそうでない言葉を唱え、手元のクラッカーを鳴らした。
ポンッというかわいい音が、彼女と重なっていた。
いや、待て。この例えはよくない。まるで彼女がボンボンキュだって言っているようなものだ。決して違う。断じて違う。下からひもがでているところが、
彼女がトイレットペーパーを引っ張ってきたときにそっくりだ。いや、これもよくない。まるでおバカだ。そしてこんなことを頭の中で1人考えている俺もおバカ。
いや、俺に お をつけるとキモい、バカとでも言っておこう。

彼女と付き合って2年ほど…いろいろあったなぁ、去年のクリスマスは、
お金がなくてお祝い出来なかったなぁ。かと言って今は裕福なわけでもないが。
ケーキとクラッカーとジュース…サプライズ、これくらいは用意できるほどにはなった。



おっと。考えすぎた。彼女が呆れている。彼女は面倒だから、早く言葉を返さなきゃ。どうしよう。何を言おう。
そうだ!
 
おバカ
 え?

何を言ってるんだ俺ぇぇぇ!! 
彼女が困ってるではないか!ぁぁぁぁぁ!!
ちがう!何か言わなきゃ!


サプライズ、楽しみにしててね! 
 


何を言ってるんだ俺ぇぇぇ!!
彼女が呆れているではないか!ぁぁぁぁぁ!!

…ふ…あははっ!

彼女は優しいから、笑ってくれた。こんなところが好きなんだ。

い…いまの…忘れて!!
やなこったぁー!

はぁ、めんどくせ。でも、


かわえぇぇぇぇぇ!   


もう持たない!本当は帰り際にやりたかったサプライズ、今すぐやろう!




結婚してください!
えっ///あのっえっと…//


よし、いい感じ。
彼女は口を両手で押さえながら頬を赤らめる。
そして,その左手薬指には、光る輪がついていた。


…そ…それ…結婚…して…た…の?
あ…

ほら見ろ。彼女を困らせてる。


あのね、これ…君が余りにも可愛すぎるから…さっきのジュースの蓋の部分で…//


…なんやそれ…
    





かわいすぎるにもほどがあるだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

その後、プロポーズは無事成功、2人は結婚したのでした。

めでたしめでたし。



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