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12/8/2023, 5:58:49 PM

「ありがとう、ごめんね」
ああ、また言ってしまった。ありがとうとだけ言えばいいのにごめんねをつけてしまう。こちらは特に悪いことはしてないと思っているが、相手に気を遣わせてしまったかと思うとごめんねがありがとうの語尾につけてしまう。
看護師に就いてからだいぶ経つ。キャリアもついてきたというのに年ばかりとってしまう。私と一緒に働く人たちは迷惑していることだろう。心の根底にそんなことを思っていることがある。

ある日、いつものように
「ありがとう、ごめんね」
と、ごめんねがついてしまった。
「ありがとうだけでいいんだよ。ごめんねはいらねえから。ありがとうだけの方が嬉しいんですけど。ごめんねがつくとこっちまで気を遣うからやめろ」
と、仲良くしてもらっている同僚に返された。驚いてまた
「わかりました。すみません」
と、言ってしまうと
「言葉の重みがなくなるからやめろ。簡単にごめんねとかすみませんとか使うな」
言葉の重みか。そんなこと考えたことなく言葉を発してた。
「ありがとう」
と、返すと同僚はにこっとだけ笑った。照れ笑いだったな。こういう人は大事にしないとな、使う言葉も大事に発していこう、そう気づかせてくれたことに感謝。

自分が発する言葉で自分ができている。ごめんねが多いと後ろ向きな気持ちが増える。ありがとうが多くなると前向きな気持ちが増える。
誰かと関われることに感謝し、そのうえでごめんねをいえることにも感謝できたらもっと心が楽になるのかもしれないな。

12/6/2023, 3:05:14 PM

水たまりをのぞくと逆さまの世界がみえた。
お空がすぐ手の届きそうなところにある。
お空を飛べたらいいのにな。
水たまりを踏んでしまうとその世界はなくなってしまう。
見上げるとお空はなにもなかったように広がっている。
水たまりの世界はよどんでしまったのに。
この世界も水たまりの世界と同じように儚い。
踏んでしまえばよどむ。
よどまぬように大事に大事に生きてみたいものだ。

12/2/2023, 4:15:35 PM

「ここは?」
眩しいのか暗いのかよく分からない。前に進んでいるような気がするのだが後ずさりしているような気もする。
僕は何してたんだっけ?
この空間にいるのはいつから?
朝も昼も夜もない。自分の体すらどんな形なのかさえ見えない。
「僕は、、、死んだのか?」
その空間に音も響かない。声に出して言ってみたつもりだがそうではなかったようだ。

普段、何気なく過ごしていることが幸せだった。朝がきて陽の光を浴びて鳥たちが鳴いたりキッチンから聞こえてくる朝食を作る音。昼間、会社で声をかけてくる同僚。夜の疲労困憊でのる電車も。毎日が過ぎ去って行くことも。今はきらきら輝いて思い出される。なにもなくなったら日常すら送ることができない。今までの悩みなんか贅沢だった。
なくならないと分からない、こんな幸せの知り方なんてあっただろうか。ああ、あの鬱陶しがっていた朝食を作る音が聞きたい。邪険に扱っていた同僚に会いたい。疲労困憊になるまで働きたい。
僕はこの空間を漂い続ける。なにかがわかるまで。なにかがひらけるまで。いつになるのか、いつ抜け出せるのか分からない。だだひたすら漂う。海に浮かぶ海藻のように。

12/1/2023, 3:01:58 PM

距離。


遠くても近くてもきっと同じ気持ちになっていたでしょう。
物理的に遠くなっても、時間の経過があってもあの頃、あなたが与えてくれた温かい心は今も私を温めます。
あのときは素直にごめんなさいと言えなくてごめんなさい。
この気持ちはいつ伝わるのでしょうか。
一生伝わらないかもしれませんね。
幸せでいてくれさえすればそれだけでこの気持ちは浮かばれます。

すべてにおいて遠くなってしまったあなたへ。

11/27/2023, 1:00:03 PM

娘には素直に愛情を注げるのに
夫には素直に愛情表現ができない。

あなたがなにか隠しているのを知っているから。
私ばっかり愛していても重いだけ。
そっといなくなれば後腐れもないだろう。
少しずつ、私がいたことを消していく。
少しずつ、娘がいたことを消していく。

もういいでしょう?
そのうち気が向いたらあなたの幸せも祈ってあげる。
今はまだ関わりたくないわ。
さよなら。

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