8/23/2024, 10:45:10 AM
お元気ですか。
この海をずっと行けばあなたに会えますか。
(あなたの住む街には海があるって聞きました)
題・海へ
8/22/2024, 10:37:52 AM
コインを裏に返しても結局同じコインであることに変わりはないし、あなたに私の知らない裏の一面があったっておかしくないし、それでも愛されてることに変わりはない、あなたはあなたでしかない、ってわかってたはずだったのにね。
題・裏返し
8/21/2024, 10:32:11 AM
名前に鳥を冠するあなただから、どこまでも飛んでいけるのでしょう。広い海を悠々と横切って、遠い彼方で生きるのでしょう。
あなたみたいに飛べない私を許してほしいのです。あなたが翼を休めるための居場所になれるかすらわからない私だけど、どうか、今日だけでもそばにいたいのです。
題・鳥のように
8/20/2024, 11:05:05 AM
この街に神様がいないことなんて生まれたときから知っているでしょう
*
くせのない柔らかい髪の毛。絡められた指先の体温。眼鏡を外したときの眉間の皺。意外と苦いものが得意じゃないこと。なのに、外では格好つけようとするところ。
全部、愛しいって思ってた。
(ぜんぶ、なにかの間違いならよかったのに)
「どうしてこんなことになったんだっけ」
曖昧に微笑むあなたが嫌いだ。
「……薄情者め」
「君はそうでなくっちゃ」
そうやって笑うあなたの横顔が、寂しい。
題・さよならを言う前に
8/19/2024, 10:29:36 AM
「星にも太陽にも雨にも見放されてンだ。どうせ曇天だった」
そんなこと言わないでよ……曇りにだって良いこと、あるよ、ほら、何も見えないから静かでいいし、
君はそんな安っぽい慰めなんていらない、って知ってたから何も言えなかった。
*
昨日までは重苦しい雲が空を覆っていた。
「馬鹿だね」
君の棺に菊を投げ入れた、今日の空は青く晴れている。
「せめて後一日待てばよかったのに」
絶望みたいな青い空と祈りに似た曇天だった。
題・空模様