出会いは高校でした。
入学から卒業までクラスが一緒で、1年生の時は出席番号が前の子というだけの認識でした。
でも2年生に上がって文理でクラスが分かれ、私と彼は10人ほどの理系クラスに行きました。
そこから化学や物理の実験を一緒にしたり、テストで競い合ったりしていくうちに、彼の笑顔や楽しそうな声に惹かれていきました。
ちょっとでも話す機会が増えればいいなと、お昼休みに他の子に渡すついでにお菓子を彼に渡したり、友達に協力して貰って3人で通話しながらゲームしたり。
テスト勉強で分からないところを2人で先生に聞きに行って、夜8時まで一緒に勉強して、暗い道を並んで歩いた事が個人的に心に残っています。
修学旅行では、帰りの飛行機で友達に席を代わってもらい、隣に座る事が出来ました。その時にお互いのチョコレートを交換して一緒に食べました。その包み紙や座席のチケットは、今でも捨てられません。
彼は恋愛に興味が無い様に見え、きっとこの想いは卒業してもずっと伝えられないままなんだろうなと思っていました。
明日に続きます。
お題に関係ない個人的な話になります。
ついさっき、彼氏に振られました。
1ヶ月間LINEしていませんでした。
振られた理由は、このままグダグダ関係を続けるのもめんどくさい、私のことがずっと頭の隅にあってストレスとの事でした。
彼とは1年とあと2日で4ヶ月でした。
話は電話でしたのですが、20分にも満たない少ない時間だけでした。
最後に私から「今までありがとう。幸せになってね」等のLINEを送りましたが、「良い思い出が出来たんなら良かったけど、その思い出に執着しすぎるのもほどほどにね。じゃあね」だけでした。
最後ぐらいこちらこそありがとうの一言が欲しかったのですが、そんな事は彼の頭には無かったようです。
電話も早く終わらせたい感満載の話し方でしたし、振られるまで好きで居た私が馬鹿馬鹿しく思えてきます。
楽しい思い出はもちろん沢山ありましたが、その思い出のせいで彼を無意識に美化し過ぎていたのかも知れません。
遠距離のくせにLINEすらしていなかった為、実感がありません。
涙は出ましたが、思ったより泣けませんでした。
今日は友達と沢山お話ししました。
しばらくは引きずると思うので、彼の思い出を少しずつここに書き残して、良い経験として残せていけたらなと思います。
私が書いた物語で何本かは私の実話です。
★でもつけて分かりやすくしとこうかな。
【青い風】
「あっつーい!!」
『ちゃんと水飲んでる?』
「飲んでるよーーけど暑いのーー」
プール掃除中、彼女はそう嘆く。
「…あ、そうだ」
ニヤリと笑って何処かへ行ってしまった。
(何してるんだか)
ブラシで床を磨く。
次の瞬間、
背中にバッサァ!と水がかかった。
『冷た!!!!』
後ろを振り返ると、ホースを持った彼女がいた。
「えへへ、やり〜」
『…やったなー!?』
俺もバケツを持って参戦する。
お互い子供みたいにキャーキャー叫ぶ。
プールも空も、一面青に染め上がった気がした。
そんな夏の日のお話。
【遠くへ行きたい】
「ねぇ待ってよ」
『離して、もう見たくもない』
「俺が悪かった。俺変わるから」
『…私は』
『嫌な事だって怖かったけどちゃんと伝えた』
『そう言う不満は誰にだってあると思うから』
『その事にちゃんと向き合って話し合って欲しかった』
『俺だって、お前だって、ばっかり』
『言い訳じゃなくて、改善しようとは思わなかった?』
『好きだから我慢してきたけど』
『昔の想い出が、私の気持ちを押し込めてたみたい』
『残念だけど』
『私の事を大事にしてくれない人には用は無いの』
『どれだけ伝えても話しても、向き合ってくれなかった』
『男って、気づくのが今更すぎるのよね』
『一刻も早く、貴方のことを忘れたい』
そんな女のお話。
【クリスタル】
「綺麗…」
ガラスケース越しにうっとりする男性客。
『いかがなさいましたか?』
「ああ、すみません」
「このネックレスがとても綺麗で…」
彼が見ていたのは、アメジストのネックレスらしい。
『どなたかにプレゼントなさるんですか?』
「…はい。彼女の誕生日のお祝いにいいなって」
「まぁ、あと半年先ですけど…」
へにゃっと彼は笑う。
「出来たらでいいんですけど…」
「僕が買いに来るまで取っておくことって…」
『可能ですよ』
半年前から悩んで決めたプレゼントなんて、
彼女さんはきっと喜んでくれるはずです。
思わずそう言いたくなった。
そんな場面のお話。