11/15/2023, 11:26:24 AM
にゃーにゃー、にゃーにゃー、にゃーにゃー。
うちの猫はよく鳴く。ことある事ににゃーにゃー、と何度もなく。そんな猫から子供が産まれてきた。仔猫だ。
みゃあ、みゃあ。
仔猫はそう鳴いた。猫とは違う、甘えるような声で。
全く、猫といい仔猫といい、本当に愛らしい。
みゃあ、みゃあ。にゃーにゃー。
可愛い。
11/8/2023, 3:59:44 PM
好きだよ、と囁く君の声。染まった頬。僕のことが好きなのだと示すその全て。なんの生産性もない会話が僕たちの間に埋まった。だからこの会話にはなんの意味もない。
「ねえ、聞いてる?好きだよって、」
「もちろん聞いてるよ」
なんの意味もないこの時間が愛おしいのは、相手が君だからだろう。
11/7/2023, 4:26:11 AM
学校からの帰り道。
傘を忘れた時の憂鬱な気持ちも今はない。
ざあざあとふる豪雨が優しく見えるのは、きっとあの子が傘を貸してくれたから。
11/5/2023, 4:34:05 PM
天使が現れたのだと思った。
あの日、ただ僕に微笑みかけてくれた彼女が、天使のように映った。いや、僕からすれば天使は彼女なのだ。
ああ、一筋の光に照らされた僕の輝いた瞳といったら!
だからこそ、僕の光である彼女が尊く、眩く、何より愛おしかった。
だから、君がただの幻覚でも良かったんだ。
11/4/2023, 7:35:52 AM
「あなた、疲れてるよ」
そう目の前の人に言われた。
そんなことないと返すと、目の前の人は続けて言った。
「だってもう、幻聴も聞こえるじゃない」
目の前の自分は疲れた顔をしていた。