7/16/2025, 2:00:47 PM
お題『真昼の夢』
突っ伏していた。どこかふわふわと、足が浮くような。
遠くで、現代文の先生の声が聞こえる。
何を言っているのかは分からないが、どうせ赤線を引いてこの文章がなにを表しているのか、という感じのものだろう。
だんだん自分と世界が曖昧になり、今自分がどこにいるのかもどうでも良くなっていく。
ノートをめくる音や、消しゴムを消した時にがたつく机の音が聞こえる。
世界に溶けていく。
じわじわと、とけていく。
7/15/2025, 10:51:52 AM
お題『二人だけの。』
私とあなた、二人だけの。
あなたが昔、こっそりピアスを開けていたことも
私が実はピーマンが苦手なことも
あなたと私で、山に埋めたものも。
7/14/2025, 11:19:41 AM
お題『夏』
あたたかい。
私は暑いとき、暖かい、と言う。あついというと、なんだか余計暑くなる気がして、あたたかい、といっている。
まるで小籠包になりそうなほどむしむしとした空気を食べている。
体の中まで焼け爛れそうな熱気が漂うこの季節。
………生きていけるだろうか?
7/13/2025, 12:55:31 PM
お題『隠された真実』
なんだって、物事には形は違えど真実がある。
その全てが明るみになることは少ない。
君にとってそれが花でも、誰かにとってそれは猫かもしれない。
見ているものは同じでも、違う名前かもしれない。
世界が違えば、名前も、定義も変わる。
7/12/2025, 12:13:24 PM
お題『風鈴の音』
風が家に入る時の風専用チャイム。
リン
失礼します。
チリン
失礼しますね、こんにちは。
リン
さようなら、失礼しました。