ツユクサ

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お題『真昼の夢』

突っ伏していた。どこかふわふわと、足が浮くような。

遠くで、現代文の先生の声が聞こえる。

何を言っているのかは分からないが、どうせ赤線を引いてこの文章がなにを表しているのか、という感じのものだろう。

だんだん自分と世界が曖昧になり、今自分がどこにいるのかもどうでも良くなっていく。
ノートをめくる音や、消しゴムを消した時にがたつく机の音が聞こえる。
世界に溶けていく。
じわじわと、とけていく。

7/16/2025, 2:00:47 PM