ツユクサ

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3/24/2025, 10:45:24 AM

お題『もう二度と』

私に顔を見せないで。関わりたくない。

君からそう言われた時、とても悲しかった。獣のように毛を逆立てさせて、敵意がむき出しで。
「ごめんなさい」と言っても、許してくれなさそうで。それだけ君を傷付けたのだと理解して、申し訳なさで頭が自然と垂れ下がった。
さっき言わなければ、君を悲しい思いにさせなかったのに。
「…嫌なこと言って、ごめんね…」
できるだけ慎重にそう言ったら、きみはきゅ、と口を噤んだ。
「…そうだよ、とても嫌だった……。…ごめん、カッとなった」

僕が悪いのに、君の方が辛そうな顔になってしまった。
そんな顔させて、ごめんね。

3/23/2025, 11:01:14 AM

お題『曇り』

どうしたの。何か嫌なことあった?悲しいことあった?
なんだか雨が降りそうな顔。
よく寝て欲しい。悲しい思いを君がしないで欲しい。
無理に聞いたりは絶対しないけど、何かあるなら話して欲しいな。

3/22/2025, 11:52:35 AM

お題『bye bye…』

時には、お別れだって私たちには大切だ。
どれだけ私には大切でも、共にいることが苦痛になってしまう時もある。
もちろん、逆も然り。
だからバイバイだって、大切な挨拶だ。

3/21/2025, 10:11:20 AM

お題『君と見た景色』

あの頃一番近かった、ブランコから見た空。

とめどなく溢れた鼻水や涙を拭い、ぐしゃぐしゃになって重くなった袖。

しゃがんで見つめた、お気に入りの靴とアリの巣の出入口。

少し風の強いなか、視界にチラつく黒い線と「入学式」の看板。

縦書きで、独特な字がつらつらと書かれた、目が滑る先生の黒板の文字。

3/20/2025, 2:04:01 PM

お題『手を繋いで』

私と手を繋ぎましょう。
ほら、一緒に行きましょう。

そして、星と星を繋いで、遊びましょう。
星の粒がきらめく海に手を浸して、
木の船から身を乗り出して
消えない傷を作りましょう。

手を繋いだ、ふたりだけで。

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