お題『君と見た景色』あの頃一番近かった、ブランコから見た空。とめどなく溢れた鼻水や涙を拭い、ぐしゃぐしゃになって重くなった袖。しゃがんで見つめた、お気に入りの靴とアリの巣の出入口。少し風の強いなか、視界にチラつく黒い線と「入学式」の看板。縦書きで、独特な字がつらつらと書かれた、目が滑る先生の黒板の文字。
3/21/2025, 10:11:20 AM