恋物語
これから記すものは恋愛ではない。
他人の恋物語が好きなただの男の記録の一部である。
突然だが、拙者は恋人達を観察することが好きだ。
特に拙者のおかげで恋が成立するならば当て馬になろうとも本望だとも思っている。
たまにあのサイコパスが面白がって邪魔や、一緒になって観察したりしてくる時は殺意が湧く。
そう考えていると、ちょうど良く親友以上恋人未満のようなカップルが近くに来た。
当て馬に行くべきか、見守るべきか。
(ここはカップルソムリエの腕の見せ所ですぞ......!)
そう心を古い立たせて様子を伺っているとなんと、お互いに告白をし出したではないか!
思わず立って拍手をしだしそうになるが、なんとか踏みとどまった。
今日も良い栄養を取れた。特にあのお互いが照れ合う様子は......。
馬の被り物のしたでニヤニヤしながら、自宅に帰る拙者なのであった。
真夜中
夜は好きだ。誰にも何も強要されないから。
夜は嫌いだ。すぐに朝が来てしまうから。
真夜中そう考えている自分がいる。
人と話すのは好きで嫌いだ。
何かをするのも楽しいが辛い。
だから、だから
何もせず、誰とも話さず
ぼぅっとできる真夜中がとても楽だ。
おうち時間でやりたいこと
・小説を書きたい
・絵を描く
・お片付け
・シナリオ作成
・パソコンいじる
忘れられない、いつまでも。
彼女が死んでしまった時を今でも夢に見る。
あの日は薄暗い、不気味な夜の日だった。
名無しは、ジャックはすぐに仕事を終わりにしようとしていた。
ジャック、死神の役割は死んだ人の魂を集めること。そして“ソウルイーター”つまりは魂喰いになる前になった後も殺すのも仕事だった。
魂喰いになると基本、四足歩行のケモノのような姿になる。
そして他の生き物、それと人間も襲う。何より厄介なのが.....。瘴気を出すことだ。
どのようにしてソウルイーターになるのかはわからない。ただ、初期症状なら浄化することができれば元の姿に戻ることはできる。
しかし、その夜見た姿を彼女を殺したことを忘れられない、いつまでも。
最後に彼女が残した言葉でさえも。
一年後
彼女の死からおおよそ一年後。
「あいかわらずセカイは変わらずだなぁ。」
そうぼやくのは私こと世界。このセカイの一人でもあり、
かんそくしゃ、きろくする者でもあるんだよ。
ずーっとずーっと昔からみんなのことみているんだ。
でもね。ふつうの人にはみえないんだ。私。なかまのみんなにもみえなくってさびしい。でもね。たまに夢の中でお話できるの!
その時はすっごくうれしいんだ。
「あっ、あの子だ。」
あの子と呼んだ子は彼女とずっと一緒に過ごしていてくれてた子なんだけれども.....。
彼女が死んじゃってからあの子はずっと大変だった。ずっと辛そうだった。
だから
「どうか幸せになりますように。」
あの子だけじゃなく、なかまのみんなも、みんなも死んじゃった子たちも.....。
みんなみんな幸せになりますように。