恋物語
これから記すものは恋愛ではない。
他人の恋物語が好きなただの男の記録の一部である。
突然だが、拙者は恋人達を観察することが好きだ。
特に拙者のおかげで恋が成立するならば当て馬になろうとも本望だとも思っている。
たまにあのサイコパスが面白がって邪魔や、一緒になって観察したりしてくる時は殺意が湧く。
そう考えていると、ちょうど良く親友以上恋人未満のようなカップルが近くに来た。
当て馬に行くべきか、見守るべきか。
(ここはカップルソムリエの腕の見せ所ですぞ......!)
そう心を古い立たせて様子を伺っているとなんと、お互いに告白をし出したではないか!
思わず立って拍手をしだしそうになるが、なんとか踏みとどまった。
今日も良い栄養を取れた。特にあのお互いが照れ合う様子は......。
馬の被り物のしたでニヤニヤしながら、自宅に帰る拙者なのであった。
5/18/2023, 10:39:21 PM