〜キャンドル〜
上司からの小言、パワハラ、セクハラいつもこれに耐えて会社に出勤する
上に報告してもそんなものは無いと見て見ぬふりをされる
ストレスで胃に何も入らない
ひとくちだけでも戻してしまう
ちょっとした休日
ストレスを緩和させるためにアロマを焚く
それが1番の楽しみで癒しだ
ラベンダーのアロマキャンドル
最近はこれが一番お気に入りでリラックスできる
アロマを焚き目をとじる
それでも思い出すのは
〜はなればなれ〜
「お姉ちゃぁぁぁぁ!!」
崩れる崖の上
泣きながら私の手を掴もうとする妹
手をめいいっぱい伸ばし必死になって私のことを掴もうとする
瓦礫と共に落ちていく私
人生短かったなと言わんばかりに自分の死を悟った
「掴んで!!いやぁぁ!!お姉ちゃ!!お姉ちゃぁぁぁぁん!!」
必死こいて手をばたばたと振る
もう届かない距離で手を伸ばすことも諦めた
元気で……ね…
こぼれ落ちる涙が落下する速度と合わず上へと昇っていく
擦りむけて血が滲んでいる手を最後に振る
ゴンッと言う音と共に私の意識は薄れていった
村の生贄
私たちはどちらかが長になりどちらかが生贄となる運命を持った双子だった
長は長生きをする女が担う役目
生贄は主には男が行っていた
でも、長となる器を産む物が不吉な双子を産んだ
その結果生き残った方が長となる、そういう法ができた
双子で戦わせようという案も出たが、血を分けた姉妹だから殺し合いなんてできるはずもないと却下
それならと狩りをさせることに決まった
狩りは魔術を使ったもので行われ静寂の森で行われた
だが、本質は狩りではなくどちらか多くの男を殺せるのかというような残虐なものだった
妹は顔を青ざめさせ私の手を強く握った
カタカタと震える足に合う速さで歩く
森をぬけたところ、現在の長が審判を下すのだ
こんな、…こんなことして、許されるんですか…!!
声を荒らげる私とそれを蔑むような目で見てくる長
ヒソヒソと何かを話し始め私と妹は引き離された
「お姉ちゃ!!」
崩れそうな崖の上に連れてこられた私は抵抗しようとしていたがそれも遅く崖が2人分の重さに耐えられず崩れ落ちていった
薄れる意識の中ボロボロと大粒の涙をこぼす妹が頭に浮かぶ
最後…くら…い笑っ…てよ…
暗く深い森のような場所に意識が投げ出される
私たちははなればなれになった
今の村はどうなっているのだろう
妹は元気してるのだろうか
古びた書庫のような場所で私はひとりほっと息を吐く
はなればなれ…に、なりたくなかっ…たな…
ぽつりと落ちた涙は緑を深く黒く染めていく
〜今日の心模様〜
心の日記
20××年
○月×日
今日の心模様は晴れです
今日好きな人と付き合うことが出来ました
周りからもおめでとうと祝福されました
とても嬉しかったです
20○×年
×月○日
今日の心模様は晴れのち雨でした
好きな人と別れました
悲しくて泣きました
それでも好きな人とは顔を合わせなければ行けないのでとても苦しいです
20×○年
×月×日
今日の心模様は土砂降りでした
母親が事故で亡くなりました
とても悲しくて一日中涙が止まらなくて苦しくて息が出来ませんでした
20○○年
○月○日
今日は空が赤かったです
そして今はとても眠いです
体の節々が痛くて何も感じ取れません
とりあえず眠いのでおやすみなさい
20△○年の△月○日
この日記は見つかった
〜スリル〜
ザクザクと刺さるナイフの感覚
肉を裂くこの感覚は快楽へと俺の事を誘う
こんなに楽しいことはもうこの世には無いかもしれない
鼻歌を歌いながら血まみれの部屋のベットに遺体を寝かせる
凄く幸せそうだねぇ
そんなことを思いながら遺体を眺めてニコニコする
苦しんで目を見開いているその人の目を閉じさせ口をニコリと笑わせる
あぁ…やっぱり楽しい
今宵の犠牲者は部下に失敗を押し付け上司にはいい顔して金を送る
そんな畜生だ
馬鹿だなぁ…なんでそんな…そんな楽しそうなことするのさぁ
興奮で口元が緩む
後処理を行う
今日はここで寝ようと思い遺体の横に寝転んで眠りにつく
今まで○して来た人数
どれくらいだったのかなぁ…あぁ、15くらいか
まだまだ足りない
○したりないな
世間のお掃除をしている
俺は良い奴だろぉ?…だって弱者を助けてやってるんだ、なぁ?
そうやって自分語りをする殺人鬼
刑務所に入っても○刑が決まっても、ヘラヘラと笑って自分が○して来た人の話をする
ペラペラ出てくる話の中にはこの女は俺の事をと言ったりこの男はこいつをと言った言葉もあった
彼は人を○すスリルを味わうだけでなく人に話した時にする真っ青な顔を見る事に対しても快楽を覚えているらしい
○刑当日
彼は絞首刑で執行された
でも最後までこちらを見て笑っている
恐ろしそうな顔をする周りの看守より平然とした顔をしている俺のことを凝視している
なぁ…俺の方がお前らよりも上手に殺せるぞぉ
そう言って高笑いをする、さすがにゾッとしたが顔色を変えずに睨みつける
お前さぁ…人、○したことあるのかぁ?
それが彼の最後の言葉だった
ガタンと床が開きゴキッと言う音と共に体の力がガクンと抜けた彼の姿を目に焼きつける
この瞬間が俺にとって最高のスリルだ
〜脳裏〜
幼なじみが亡くなった
小さい頃から遊んでいた幼なじみが小6の時亡くなった
交通事故で飛び出した飼い犬を追いかけて道路に出てそのまま…
飼い犬は無事で幼なじみは頭を強く打ち体の数カ所を骨折脳震盪で亡くなったという
呼吸が出来なくなるまで泣きわめいた
ゼェゼェとなる喉を抑えて泣きわめく
優しかった人が車に跳ねられてぽっくりと逝ってしまったと思うと怖くなった
助けて……と心の中で繰り返し繰り返し叫ぶが声が出ないから1人わんわんと泣くしか出来なかった
お葬式が始まる
あれ…私の席ってどこだっけ…
そんなことを思いながら適当な席に座ろうとする
すっと体が引き寄せられる場所に向かう
気づくとみんなが私の方を向いて手を合わせている
両手の拳を強く握っているお父さんやハンカチを目に当てているお母さん
そして幼なじみ
何かがおかしい
視点が反転しているようなそんな気分に陥った
なんで…私がここに…
ふっとあの事故が脳裏をよぎる
あ……亡くなったのは私…なのか
そんなことを思いながらすんっと鼻をすする
寂しいな……
【一言】
最近は投稿をサボってました((殴
と言うよりもお題が難しくて出来なかったんです((殴
すいません、ただサボってただけです
久々投稿なので楽しんでみていただけるとありがたいですがこんな内容楽しめませんね!?
久々投稿が亡くなったから始まるのはタチが悪い!!(自分で書いたくせに)
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