「君だけのメロディ」
人それぞれ個性がある。
みんなそれぞれ違う。全く同じ人なんてどこにもいない。
色んな音がある世界。違う音が重なり合うことでひとつのメロディになる。
私たち人間も同じ。色んなことを経験して、自分だけのメロディになる。
「さらさら」
彼女のサラサラとした髪の毛が、風に舞っている。
彼女とあと何度この場所に来れるのだろう。思い返すと本当に色々あった。だけど、その思い出の一つ一つには続きもあった。その物語の終わりが近づいていることに気がついたのは、ついさっき。そう、彼女は余命3ヶ月の命だった。前々から体調が悪そうにしていて、何度も病院に行くように言ったが、彼女は「大丈夫」と言って病院に行こうとしなかった。だけど、今日の朝、仕事の準備をしていた彼女が突然倒れて、病院に運ばれた。検査の結果は癌だった。医者によると、身体中にがん細胞が巡っていて、もう手遅れだそうだ。とても悔やんだ。無理やりにでももっと早く病院に連れていけば結果は変わっていたかもしれないのにって。だけど、どんなに悔やんでいても結果はもう変わることはないなら、残された時間を彼女と今までにないくらい楽しもうと決めた。それと同時に、もう1つ自分の中に決心したことがある。それは、彼女の前では絶対に泣かない。
「巡り逢い」
寝れない夜に、考えた。
私は1人だ。何かあってもだれも助けてくれないし、居なくなっても分からないような存在だ。昔誰かが言っていた。
「必要な時に必要な人と出会う。」
そんなことないってわかっている。
だって、今までそんな人と出会ったことがないから。
だから、私は期待しない。
人と人との巡り逢いは奇跡かも知れないけど、心から尊敬する人、助けてくれる人なんて会えるわけない。
「星明り」
星を見ていた。
あの星はすごく明るくて、手を伸ばしても全然届きそうになかった。むかし、誰かが言ってた。星は、誰かが涙を流す度により輝いていくって。辛いことがあった時に泣いてしまっても、星が自分の心の中を照らしてくれるように明るくなるらしい。ホントかどうか分からないけどね。だけど、それが本当ならいいなって思う。それと、もう1つ!1番輝いていると思う星はね、自分にとって1番大切な人の魂が入ってるんだって。そう考えると星ってすごいね。
この宇宙にはたくさんの星があって、毎日同じ星を見ているわけじゃないけど、夜に上を見上げるといつでも明るい星がある。私たち人間と同じで、色も形も全く違っていてもいつでも私たちを照らしてくれる。
「影絵」
学校からの帰り道、ふと、自分の影を見た。影は光がないと出てこない。毎日が違うこの世界であと何度自分の影を見れるのだろうか?そう思ったら居てもたってもいられずに自分の影の絵を書きたいと思った。物事にはいつか終わりが来る。だからひとつでも多く、自分が生きた証を残したいって。誰のためでもなくただただ自分の自己満なだけなんだけどね。でも、この一瞬の瞬間は今しか味わえない。いつか、これを見た時にあんなことがあったなって思い出せるように。