mizuki

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12/30/2024, 4:33:03 PM

一年を振り返る

1年は意外とあっという間だ。
でも、365日という限られた日々の中で私たちはどう成長するのだろう。
楽しいことだけではなく辛いことだってたくさんある。
だけど、いつだって何かを決めるのは自分だ。
それが間違ったことだとしても正しいことだとしても。

不安と恐怖に向き合った先には、きっと今まであったことの無い自分がいる。

もちろん、立ち止まったっていい。
だって、それも1つの選択だから。

1年は、 短くもあり長くもある。

12/20/2024, 7:12:16 PM

「ベルの音」

クリスマスは、家族で過ごす。
それが、私の夢。
私の両親は、仕事が忙しい。だから、クリスマスを一緒に過ごした記憶は、あまり無い。
友達の話を聞くとみんな家族でパーティーとかをするって言っていたからちょっぴり羨ましい。
私ね、サンタさんへの手紙にこう書いたの!

サンタさんへ
プレゼント入らないから、家族全員でクリスマスを過ごしたいです。
これからずっといい子にします。
だからお願いします。

って!

叶わない願いかもしれないけど、もし叶ったら嬉しいなクリスマスイブの今日、寝る時間になったから、その願いを込めながら眠りについた。

朝起きた時、リビングに行くと何故かお母さんとお父さんがいた。
「おはよう。今日、仕事は?」
そう聞くとお母さんは、「今日は仕事休みなの。だから、みんなで一緒に出かけよっか!」と言ってくれた。それがとても嬉しかった。
久しぶりの家族でのお出かけは、時間が進むのが凄く早くて、あっという間に夜になってしまった。
家に帰る前に、駅前にあるという大きなクリスマスツリーが飾ってあるのを見に行った。そこでは、くじ引きがやっていたので、1度だけ回してみた。
そしたら、
「カランカランカラン」
ベルの音とともに、1等賞の景品が渡された。
お母さん達の方を見ると、「おめでとう。良かったね(*^^*)」と言ってくれた。

家に帰っても、みんなでケーキを食べた。そして、クリスマスのプレゼントと言って、お父さんから私が欲しかった物を貰った。

本当に最高のクリスマスだった。
家族で過ごす。ことができないと思っていたから凄く嬉しかった。
また来年も、家族でクリスマスを一緒に過ごせますように。
そう祈りながら、眠りについた。

12/19/2024, 4:31:01 PM

「寂しさ」


去年は、あなたと一緒に見ていたのにね。
今年は、1人だ。

「来年も、一緒に来ようね。」
そう、約束したのに結局来ることは無かった。
イルミネーションはあたたかい光なのに、私の心は冷たく凍っているようだ。

イルミネーションから背を向け、一人歩き出したところに、小さな公園を見つけた。
「なんだか、寂しいな。」
そう思うと、涙が出てきた。

去年の今は、幸せな時を過ごしていた。
ねぇ、あなたはどこに行ったの?
そんなに苦しかったの?
なんで、頼ってくれなかったの?

そう、私の友人は自ら命をたった。
あの日から、私の心の時間は止まったままだ。

明日も、明後日も、1年後もずっと一緒にいると思っていたのに。
そんなのは約束された未来じゃなくて、ただの私の願望である。

小さい頃から家が近くて、姉妹のようにずっと一緒だった私たち。だけど、今は私の隣にはいないあなた。

もし、あなたにもう一度だけ会えるなら、私はなんて声をかけるのだろう。
分からない。だけど、寂しくても歩いていかなければならない。
それが、私の使命。

12/15/2024, 2:51:46 PM

「いつになったら、ここから出られるかな」
雪を見ながら、青白い顔をした彼女はそう言った。
去年の今頃は、一緒に遊んでたのにね。
来年は、一緒に遊べるといいね。
そう、約束したのに。


「あなたの余命は、持ってあと…」
私は、余命宣告を受けた。
原因は、癌。前々から体調の悪さは感じていたけど、大したことないと思っていた。だけど、この前道で倒れて救急車で運ばれた。

「やっほ〜!調子はどう?」
「うん。いまいちかな。」
「なんかあった?元気ないけど。」
そう言うと、彼女は突然泣き出した。そして、彼女から聞いた言葉にショックを受けた。本当は、泣きたかったけど、辛いのは彼女の方だから、我慢した。初雪が降った今日、彼女の死へのカウントダウンがはじまった。

「なんで、私なのかな?私まだ高校生だよ。まだまだやりたいこと沢山あったのに。」
彼女の言葉に、何も返すことができなかった。何か言ったところで、彼女を苦しめるだけだと思ったから。

でも、彼女はやっぱり強かった。
「来年、一緒に雪を見ようよ。」
彼女はそう言った。そんなこと無理な確率の方が高いのに、彼女は言った。
「うん。約束ね。」
それから雪を待つ日々が始まった。

数ヶ月後…
彼女はお空へ行った。
結局、約束は守れなかった。
だけど、彼女は言ってくれた。

「一緒に雪を見ようね。離れた場所にいても、心は繋がっているから。1年後も10年後も。約束だよ。」と。

12/10/2024, 10:26:42 AM

「おっはよー!」
大声で俺に話しかけてくるのは、やつしかいない。
いつも元気で馬鹿で…、誰よりも仲間想いだ。
落ち込んでいる奴が入れば元気づけていて、1人のやつがいればすかさず輪の中に入れてくれて。

前に、なんでそんなに周りに優しくできるのかを聞いたら、小さい頃にいじめられていて辛い経験をしたらしい。

だけど、そんなあいつにも一つだけ欠点がある。
それは…

「一生のお願い。勉強教えてくれ。次のテストで1科目でも赤点だったら、俺、留年なんだ。」

そう、勉強が大の苦手。

でも、あいつを見ていると、勉強よりも大切なことを沢山気付かされる。勉強は出来なくても、常に誠実な心を持って、仲間を大切にする。それが人が生きていく上でいちばん大切なことなんだと思う。

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