mizuki

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「寂しさ」


去年は、あなたと一緒に見ていたのにね。
今年は、1人だ。

「来年も、一緒に来ようね。」
そう、約束したのに結局来ることは無かった。
イルミネーションはあたたかい光なのに、私の心は冷たく凍っているようだ。

イルミネーションから背を向け、一人歩き出したところに、小さな公園を見つけた。
「なんだか、寂しいな。」
そう思うと、涙が出てきた。

去年の今は、幸せな時を過ごしていた。
ねぇ、あなたはどこに行ったの?
そんなに苦しかったの?
なんで、頼ってくれなかったの?

そう、私の友人は自ら命をたった。
あの日から、私の心の時間は止まったままだ。

明日も、明後日も、1年後もずっと一緒にいると思っていたのに。
そんなのは約束された未来じゃなくて、ただの私の願望である。

小さい頃から家が近くて、姉妹のようにずっと一緒だった私たち。だけど、今は私の隣にはいないあなた。

もし、あなたにもう一度だけ会えるなら、私はなんて声をかけるのだろう。
分からない。だけど、寂しくても歩いていかなければならない。
それが、私の使命。

12/19/2024, 4:31:01 PM