仲間になれなくて
ある組織の一員に俺はなった。
前の組織と同じような活動している組織に加入した。
加入した理由は簡単だ。
金が欲しいからだ!!生きるためには金がいる。
本当に世知辛い世の中だ…
前の組織はボスに金の横領疑われ辞めた。
確かに金は欲しいが、俺にもプライドはある。
この信念を捨てるほど、人間性を捨ててはいない。
新しい組織は同じ活動しているだけあって、活躍ぶりを褒められる。
前の組織ではこの程度のことで、褒められることなど
あり得なかった。
褒められるとはこんな気恥ずかしくと嬉しいことなのか。
まだあなた方の仲間に馴れてない、俺があなた方に慣れて、同じ仲間だと胸を張って言える日がくるといいなぁ。
雨と君
全く君には雨は全く似合わない…
いつも太陽に笑う君、悪く言えばとても騒がしい君。
「雨降ってるじゃん、よし雨を躱して駅までいくぜ!!」
『無理に決まってる。あほなこと言わないで傘をさせ』
僕がいつものように君を窘める。
えー親友のケチと小学生のような事を言う君。
幼い頃から仲だが、多少成長したが変わらぬ君。
そして、雨が降るたび毎度騒がしい。
僕らの高校生活も折り返し地点だ。
あと何度雨と君を一緒に見れるのだろうか?
きっと君の学生生活はここで終わる。
そしたら君は就職するかもしれないし、きっと僕とは違う大学に行くだろう。
それにほんの少し寂しいと思う自分がいる。
僕がこんな事を考えてる事を知れば、きっと君はこう言う
「ずっと親友何だからこの先何度も雨に遭遇するぜ!」
雨が降ろうと、君はずっと僕にとっては太陽だと言うことは僕だけの秘密だ。
誰もいない教室
誰もいない教室…
最後に子どもたちがここに来たのはいつだろう?
あの子達の楽しそうな笑い声も、真剣に学ぶ姿も遥か昔の様に感じる…
あの子達はこの学び舎旅立った。
それはとても誇らしい。
しかし、もうこの教室に子どもたちが来ることはない。
寂しいな、あの頃の喧騒が懐かしくて仕方ない…
誰もいない教室、必要とされなくなっていく学校。
それはとても寂しいことで、増えていくのが現状です。
信号
信号が青に変わるのを待ってた。
信号は変わった、なのにここから一歩も動けない…
どうして?どうして?どうして??
私はただ家に帰りたかった…
でも、帰れないの?なんで?なんで?
来る日も来る日も信号が変わってから歩いてるのに、どうしてまた信号を持たなきゃいけないの?
なんで他の人は進めるの?どうして?なんでなの?
「もう嫌だお家に帰りたいだけなの…」
あたしは堪らず呟いた。でも誰もあたしのことなんて見向きもしない…
ちゃんとルールを守ってたの、お願いだから帰らせてよ。
『ねぇお母さんあのお姉さんいつもあの横断歩道にいるね。お家に帰らなくていいのかな?』
無邪気そうに娘が指差す先には、いつも通りの信号があるだけだ。
何となく気味が悪く娘を連れて早足でその場去った。
後で義母から聞いた話だが、一昔前に女子高生が信号を渡ってる最中にトラックが女子高生に突っ込む事故があったそうだ。
女子高生の家族はこの地にいるのが辛くて遠い地へ引っ越し、女子高生は意識不明のままと転院したと聞かされた。
今もまだ女子高生はあの信号を変わるのをずっと待ってるのか…
言い出せなかった「」
言い出せなかったから行動で示した。
「あなたが居なくても私は生きていける」
だからあなたに関するものは全部処分した。
どこでどうなろうと私は知らない!
だから二度と関わろうと思わないでね!