美しいって私はそんな言葉が嫌い
美しいがあるなら見にくさもあるから
優雅にとぶ蝶をうっとりと眺めている反面
路上では踏みちぎられた蛾の羽が散らばっている
もし自分が容姿が綺麗で完璧な人だったら
汚いものがあったって目に入らない
「あぁ、これが運命ってやつなんだな」と
でも容姿は悪いし性格も悪い
美しさはどこまで綺麗で
汚い人はどこまで汚いの?
見にくい人はどこまでも見にくくて
完璧な人は何もかも完璧で
この世の中って果てしなく不公平なんだなって思えてくる
可愛さは手に入らない
地頭の良さも手入らない
「○○さんもやればきっとできるはずなのに」
私だって頑張っているのに一度も言われたことも成功したこともない。
みんな違ってみんな良い
ある日とは綺麗である人が見にくい
それが個性があって良いといえる?
得するのはどちらか一部
でも私はこれでいい
ある日夢を見ていた
彼女が微笑む姿を
嬉しそうに手を引く姿を
薄桃色の灯った唇がゆっくりと囁きかける
「大好きよ」と「この先もずっと愛してる」と
頬を赤らめ水滴をポロポロと落として
ある朝ふと夢を見ていた
懐かしい夢だった
彼が楽しそうに嘘をついている
今にも泣き出しそうな顔で淡々と
「ありがとう」「さようなら」
「永遠に愛してる」と
町では警報がなっている
汽車が汽笛をならしている
遠くから響く爆音に向かって
彼は私から背を向ける
最後の日が今でも脳裏に焼き付いている
もし夢を見れていたらあの頃の彼(彼女)と一緒にいられただろうか
なんにも要らない
子供も素敵な旦那も
ただあの頃みたいに永遠にずっと彼女(彼)と過ごしたい
今はいないあの彼(彼女に)
20歳になって初めて成人式のために
見慣れないおめかしをした
綺麗に綺麗に
「もう大人やなぁ」と
誰も見てくれない、目線さえくれない
みんなの話し声や笑い声
何のための厚化粧?
大人になった日だからって
昔と今の自分は変わらない
せめて最後にクラスメートに会うなら
今の自分に誇りをもって堂々と歩きたい
おめかしなんかしなくていい、
背伸びなんかしなくていい
小刻みに怯えなくていい
昔の私は正しかったんだって
皆に堂々と見せつけてやるんだ
昔いじめたあいつらに
心と気持ちがないと
冷たい男だと言われる
豊かな心があったって
いつかはきっと感情的な女だと言われる
何がなんだかよくわからない
何がよくて何が駄目か
その基準は何なのか
この話しは嘘か誠か
心の奥底では何が見えるのか
悪口、妬み、嫉妬、恨み
なのか
気持ち悪いぐらいの思考と絶望的な現実で
心が痛み、優雅に引き裂かれていく
心と心が通じあったって
いつか糸のようにプツンすぐ切れるんでしょう ?
何も言われずに、何も考えずに
決まった口取り、計算済みの応答
何も感じずに、傷つかずに
どんな花を見たって
嬉しい
悲しい
辛い
苦しい
喜怒哀楽全て消えてほしい
幸せを感じることより
傷つくことが多い
何も感じない自分が欲しい
まるで、あの
ロボットのように
君が私を強く引いた
たった一本の手首をしっかりと引いて
弱々しくてたどたどしい私の体を力一杯引っ張った
君が男で彼氏ならばどれくらい頼もしいことか
「早く、渡ろうよ、あんた引かれるよ」
彼女は怒りっぽく言う
「ちょっ、ちょっと待って」
「猫が、、、」
「???」
彼女はごくりと息をのむ
「あの猫可愛い、、、寝てる、よぉ?」私は上目使いにしゃべる
「くだらな」
彼女はそう言って私の手を強く握った
「待って!!一枚パシャリたい」
「ダメ!!」
彼女は今日も手を握る
強く、そして強制的に
「三っ河せんせー、捕まえたよ❗」
トルコ行進曲に沿って
猫が病院を逃げ出そうとしている
天国と地獄の曲に沿って
ネズミが一心不乱に猫から逃げきろうとしている
嵐の中で彼女は怪しげな旗をふっている
たった今私は、
彼女によって塾に駆り出されるのである
「手を繋いで」、、、?
タイトル当たっているでしょうか、、?
塾に行くときってどうも足が止まってしまうんですよね、、、
読んでくださる皆様へ
長いでしょうに読んでくださりありがとうございます
Thank you です
この先もまる子を宜しくお願いします