6/9/2023, 1:48:22 PM
朝日の温もり
うるさく響く目覚まし時計の音で、いつものように重い瞼を持ち上げる11月の朝。
「曇った日の湖が好き。」
唐突に、あの日君が話した言葉が脳内で波打った。ゆっくりと揺れる灰色の湖を見ながら、そんなことを話す君の目は空っぽだった。
今日の空は、朝日が主役だから、きっと、君が湖に来ることはないんだろうな。
でも、窓辺に降り注ぐ小さな朝日は、君の手のように暖かくて。
いつものように重い瞼を持ち上げた11月の朝は、もう居ない君を探してしまった朝だった。
3/25/2023, 11:14:50 AM
好きじゃないのに
ずっと未読だったメールに既読がついていたとき
一瞬でも嬉しくなってしまう自分が嫌いだ
もう、好きじゃないのに。
3/24/2023, 10:56:01 AM
ところにより雨
関東地方では、ところにより雨が降るでしょう……
ぼんやりとした寝起きの頭の中に響くニュースキャスターの声は、妙に大きく感じた。
ああ、また死ねなかったんだ。と、手元に置かれた薬瓶を見て思った。
____ところにより雨?
窓の外を再確認して驚いた。
僕の視界に映る空は、確かに快晴だ。
優しく降り注ぐ太陽の光は、僕に生きる勇気をくれた。
3/23/2023, 5:21:39 AM
バカみたい
バカみたい
スマホを開いた途端に目に入ってきたこの5文字。
僕と付き合ってた頃の君の口癖。
新しくできた彼氏に送ろうとした言葉なのだろうけど
君の中に、まだ僕が残っているようで
不思議と嬉しかった。
こんなことを考えている僕は本当に
3/13/2023, 8:01:56 AM
もっと知りたい
子供の頃は何か1つの物事を疑問に思う度、この世界をもっと知りたいと思えていた。
もうすっかり大人になってしまった私には、知りたいと思えることがあるだろうか。