キツネ

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3/4/2025, 11:09:58 AM

♯26
あれを約束と言っていいのか分からないが、幼い頃は友達になるために相手の同意を得る必要があった。「友達になろう!」「いいよ!」このやり取りを良くしていたものだ。しかし、いつの日かそれをしなくなった。いいことなのか、悪いことなのか。いいことだと思いたいが、デメリットを挙げると、自信を持って友人を名乗ることが難しくなった。自分は友人だと思っているが、相手はどうだろうか。私は友人として彼女を紹介していたが、彼女は私を親友として紹介してくれていた。とても嬉しかったが、微妙に噛み合っていない感じが、妙に気まずかった。
(テーマ:約束/キツネ)

3/3/2025, 11:01:10 AM

♯25
風が吹く。桜が舞う。スカートが揺れる。どうして桜と制服はこんなにも絵になるのだろうか。桜の写真を撮ろうとして、なんとなく、友人も画角に捉えて見る。綺麗な写真が撮れた。でも、友人には見せない。どうせ盗撮だなんだと騒いで、写真を消せと要求してくるのだから。こんなに綺麗な写真、渾身の1枚だ。消してたまるものか。
(テーマ:ひらり/キツネ)

3/2/2025, 11:57:42 AM

♯24
見覚えのないアイコン。見覚えのない名前。おや、はじめましてかな?元気に挨拶しよう。「こんにちはー。はじめまして!」「こんにちは!」あちらも元気な挨拶。礼儀正しい人だ。しかし、なぜだろう。何もかも見覚えはないのに、どこか既視感がある。おっと、トーク申請だ。はじめましてで早速話そうとは、なかなか勇気のある…「やっほー!」ああ、やられた。この既視感は君か。本当に君はイタズラが好きらしい。「また忘れた頃にやろうかな」望むところだ。次は見破ってやる。
(テーマ:誰かしら?/キツネ)

3/1/2025, 11:26:12 AM

♯23
春になって、雪が溶ける。雪が溶けると、隠れていた芽が出てくる。その小さな芽が、どんな植物になるのか、毎年毎年、決まっているはずなのに気になる。気になって、ワクワクする。日々を過ごしているうちにそのワクワクも忘れて、育つそれらが風景になる。雪が風景を隠すと、毎日見ていたはずのその風景がどんなものだったか分からなくなる。また、春になって、雪が溶ける。
(テーマ:芽吹きの時/キツネ)

2/28/2025, 10:50:19 AM

♯22
誰かにくっつくという行為に抵抗を覚えるようになったのはいつだろう。小学生の頃は普通に友人にくっついていたし、中学生の時も友人と手を繋いで、くっついて歩いていた。やはり高校に入ってからだろうか。自分のアレコレが気になって、自信が無くて、くっついてもくっつかれても色々余計なことを考えて離れてしまう。もう純粋に、誰かにくっついて温かいとか、楽しいとか、そういうことを思えない。なんだか損をしている気分だ。自分で避けているくせに、周りがくっついていると、そうじゃない自分が仲間はずれにされている気になって、不安で仕方がない。どうすればいいのだろうか。
(テーマ:あの日の温もり/キツネ)

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