SHADOW

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10/30/2023, 10:48:18 AM

懐かしく思うこと

とある青年が言っていました。

《昔を懐かしく思うことは、いい事だよね。
だって忘れたい記憶もあると思うけど、その分いい思い出もあるんだから。
昔に戻りたいとか、やり直したいって思っても、無理な事は分かってる。
だけど、昔の出来事があるから今の僕たちが居るんだよ。》

そう青年が言っていたことを思い出した。
(あの時の青年はどうしているかな。)
そう思っていると、私の大好きな彼がいつの間にか隣に立っていた。
私の視線に気づくと、彼は私に向かって微笑んだ。
なんだか懐かしいような....。
私が「__ってあの時の青年だった?」と言っても彼は「なんの事?」って答えるだけ。
(結局誰だったんだろうか)
そう思っている私の横で彼は、
微かに笑ったような気がした。

10/29/2023, 10:48:39 AM

もう一つの物語

僕の物語は一つしかない。
今生きている人生しか物語がない。
失敗続きの人生は飽きてきてしまった。
完璧な自分は空想の中でしかいない。

美人でスタイルの良い、頭が良く、恵まれている国、最高な友人........。
欠けたところのない完璧な自分でいる、空想上の自分が羨ましい。

現実の自分なんて真反対の人間だ。
こんな自分がいつも嫌いだ。

だから空想上の自分だけは、《完璧》でいたい。

10/28/2023, 10:44:38 AM

暗がりの中で

僕の人生は

先が見えない程の暗闇が広がっていました。

工夫しても 失敗。

人助けをしても 失敗。

何をやっても 失敗。

失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗....。

もう何をやっても失敗するんだったら

何もしたくない。

と思っていたら

君が僕に手を伸ばしてくれた。

何も取り柄がない僕と沢山の取り柄がある君。

君が僕をこの暗がりの中で

僕を見つけてくれた。

僕は君の手をしっかり握り返した。

10/27/2023, 11:13:51 AM

紅茶の香り

彼女は久しぶりの休暇を取った。
最近仕事ばかりしていたそうだ。
何もすることがない彼女は、街中を散策する事にした。
書店、洋服屋、アンティークショップ、フォトショップ....、色々な店が所狭しと並んでいる。
彼女は何となく違うなと思っていた。

しばらく散策していると、良い香りが広がってきた。それは紅茶の香りだった。彼女は紅茶が好きなので、香りだけでもどんな紅茶なのか当てることが出来た。
彼女は、香りにつられてカフェに入っていった。

カフェに入り、店員に紅茶とシフォンケーキを注文した。
彼女は届いた紅茶を1口飲んだ。
しばらく紅茶を飲んでいなかった彼女は、紅茶の風味を楽しんだ。
ふと彼女は昔の恋人の事を思い出した。
自分の好きな紅茶を淹れてくれたな、と思い出に浸っていた。

彼女は紅茶とシフォンケーキを十分楽しんだ後、会計を済ましカフェを後にした。

10/26/2023, 11:19:15 AM

愛言葉

付き合って5年経った恋人たちのお話です。

2人は大学生の時から付き合っていました。
今日は2人が付き合って5年目の記念日だそうです。
彼女は仕事が早く終わり、いつもより豪勢な料理を
作って彼の帰りを待っていました。
彼は彼女が好きな薔薇の花を買って帰りました。
彼の手の中には9本の薔薇の花がありました。
彼女は玄関の戸が開く音がして、彼を迎え入れました。
彼は彼女に買った薔薇の花を渡しました。
彼女は嬉しそうに薔薇の花を受け取ると、すぐに花瓶に薔薇を生けました。
黄色い薔薇とダークピンクの薔薇が、彼女の手で生けられるのを彼はずっと見ていました。
2人は彼女の手作り料理を食べた後、ゆっくり長い夜を過ごしていました。

ふと彼が彼女に言いました。
「ずっと貴方と一緒に、
この先も歩み続けたいです。」









黄色い薔薇《愛》

ダークピンクの薔薇《愛を誓います》

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