たちもり

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4/22/2025, 12:20:46 PM



身体にも心にも収めておけないこの愛を

どきどきして、わくわくして、ちくちくして、ふわふわして、いらいらして、ずきずきして、きゅんとして、ざわざわして、はらはらして、うっとりして、ぎゅっとするこの感情を

あなたに どうか

届きますように / 届きませんように




【big love!】

4/20/2025, 3:47:48 PM

星明かりを見上げていた。
春めかしいなま暖かさが肌をすべり抜ける。
木々に萌える若葉達のざわめきが鼓膜を揺らめかせる。
視界の端に灯る街灯を掌で隠し、目に入れる光を夜空の星々だけに限定する。
ちかりちかり、ゆらりゆらり、ぱちりぱちり、きらりきらり。すべての星が、気の赴くままに瞬く。

――するときみは、どの星もながめるのが好きになるよ。
――人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだ。

ふと、過る。想像上の柔らかい声が紡ぎ上げる、幼い日の記憶。
きみの家は、どこだろうか。
波風立たない、穏やかな感情のまま。
ふ、と笑みを引くため息がこぼれた。



【星明かり】
(引用:星の王子さま)

4/18/2025, 12:23:35 PM

背表紙を 栞片手に ついと引く


風吹いて 舞うさくら色 張るランウェイ


額縁に 後から飾れ まず一閃




【物語の始まり】
(本棚から本を引き出す瞬間に)
(いつも見頃を越えた花弁は道を作ってくれる)
(原稿用紙に、まずは一文字)

1/29/2025, 1:35:55 PM


君を飾る 桜の下の 染模様


片陰を 求めて歩く 家路哉


ふくふくと 紅葉と踊る 影ふたつ


解けるなと 幼き願いと 雪だるま



【日陰】
春夏秋冬の日陰

1/23/2025, 4:15:53 PM


幕落ちて 誘うは夢と 舞うスピログラフ
 (意識が落ちるまでの瞼の裏はなんとなく綺麗)


熱を持つ 涙は春を 誘い出す
 (おもいっきり泣くのも良いものよね) 


瞳をとじて 蒲団に縋る 冬の朝 
 (これだけ「めをとじて」。毎朝の己との攻防戦)


息を吐き 瞳をとじて 頬緩み 
 (隠しきれない恋患い)


小劇場 わたしの世界が ここにある
 (想像に敵うものなし)




【瞳をとじて】
小学生の頃から俳句が好きでした。小林一茶推し。

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