お題:愛言葉
『贈り物に愛言葉を』
生を受けた時に
誰もが与えられる贈り物
それを知るための鍵となる
合言葉を教えて?
え、知らない?
いいえ、気づいているはず
いつかその意味に気づくはず
あなたが持つあなたのための愛言葉だから
お題:すれ違い
『鏡合わせ』
全てが正反対だった私たちは
どこで間違えてしまったのだろう
掟破りの常習犯だなんて
誰が言っていたのだったか
そうでもしなければ
出会うことも話すこともできないから
過去の約束を果たすために
"悪”になるしかなかったの
あなたは日の当たる場所で
私はあなたの影で生きていく
すれ違い続けて日々を紡ぎ
輪廻を繰り返す度に
「次は同じ場所で」と祈る
彼らが混じり合う未来への願いを
いつか神は聞き届けるのだろうか
お題:秋晴れ
『差し出した光の先へ』
変わらない、変われない
そんな日々を紡いでいた
変わりたい、でも怖い
そんな気持ちだけに苛まれた
周りは光を身にまとって
キラキラと輝いていた
下を向いて立ち止まって
動かないでいても時は過ぎる
段々と周りに追い越されて
光が遠ざかっていくようで
不安ばかりが募っていく
ふと目の前が暗くなって
あぁ、もう無理だって諦めた
でも、目の前に差し出された手を
取るかどうか悩んだりして
ああ、生きていたいのだと気づく
「一緒に行こう、ひとりじゃないよ」
「大丈夫、ここまでやってこれたんだからさ」
目の前の闇はいつの間にか開けていた
「行ってらっしゃい、あなたが望む未来へ」
お題:忘れたくても忘れられない
『いつかの影踏み』
子どもの頃のこと
いくつ覚えているだろう?
鬼ごっこもかくれんぼも
捕まらないでいることが得意だった
でも影踏みだけはいつも負け続ける
影は自分についてまわるから
自分の過去のようで苦手だった
それでもいつも思い出す
あの時、誰かが言ってくれた
「影は自分の過去に似ているけど
過去の努力は絶対に自分を裏切らない
影はもうひとつの自分
今までをきちんと生きて来た証」
『自分の影は自分の鏡』
あなたには忘れたくても忘れられない
そんな言の葉はありますか?
お題:1件のLINE
『いつも通り』
朝が来る
1日の始まりと終わり
その境目で寝転んでいた
何気なく見る携帯に
ふと浮かぶ友の顔
連絡でもしてみようか、なんて
いつも通りを捨てて
新しいことをやってみること
それはとてもささいなこと
あなたが選んだなにげない選択から始まるのだろう