お題:君と歩いた道
写真を眺め
貴方が笑う
まだ暖かい日差しが差す
あの日々に戻れるのなら
貴方とふざけながら歩こう
エスコートする坂道を
かけ登って振り返り
「私の方が高いね」
なんて言って笑う
くだらないけど幸せな日々
もう戻らない、戻れない
貴方が隣にいないなんて
信じられない、信じたくない
でも、貴方が自分で選んだ道だから
またいつか
相見えるまで
「行ってらっしゃいませ」
(これから貴方の歩む道に幸多からんことを)
どうかお元気で、は言わないまま
貴方が遠ざかる先を見つめた
お題:水たまりに映る空
『流れ、移ろう』
壮大な空を
一部分だけ
写したそれは
とても綺麗
空は止まることを知らず
同じ瞬間は1度もなく
移ろう日々の狭間で待つ
流る時間の早さを知り
新しい明日への希望と
ほんの少しの不安を抱えて
母の温かさ
父の強さ
忙しない日々に忘れていた
暖かいものをそっと
思い出させてくれる
近くて遠い空の青さ
雨上がりの空の青さ
お題:あなたへの贈り物
『祈り』
あなたは気づけるか
あなただけの贈り物に
それは確かに祈りの込められた
とても優しい贈り物
あなたがあなたでいるための
優しいおまじない
他の誰でもないあなたが生まれてくれた
その奇跡に感謝を
その祈りに込められた
過去からの祝福に感謝を
あなたの名前に存在に
最大限の敬意を示そう
お題:風のいたずら
ふわり、ふわりと揺れるカーテン
微かに聞こえる歌声に
じっと耳を傾ける
祈りのようなその歌に
誘われるようにリズムを刻む
2人の影が交差して
間を隔てるカーテンが
うらめしいような
安心するような
不思議な時間
ひときわ大きく揺れたカーテンの
向こう側で微笑むあなたに
手を差し伸べる
もう少しだけこのままで、と
明け行く空に願いながら
お題:愛言葉
『贈り物に愛言葉を』
生を受けた時に
誰もが与えられる贈り物
それを知るための鍵となる
合言葉を教えて?
え、知らない?
いいえ、気づいているはず
いつかその意味に気づくはず
あなたが持つあなたのための愛言葉だから