私はどちらかと言うと…
器用で空気も読めるし世渡りが
上手い方で、、あまり敵を作らないタイプ
だと自負している…
しかし、「人生は修行」とはよく言った
もんだ……
2人いる娘の次女は、一昔前の子育て
だったから、少々型にはまらなくても
人より個性が強くても許される時代で…
しかし、悪気はないが協調性に欠ける
次女は、ものすごく育てづらい子供で
私は、かなり苦労を強いられた…
そんな次女も、すっかり大人になり
保育士としてバリバリ仕事をこなす
ベテランになった…
自分の子育ては間違ってなかった…
そう思うまもなく、長女に子供が生まれた
私にとっては孫にあたる…それも双子
双子と言うのは、すごくリスクが高い
無理やり1人のスペースに2人が収まって
いるからだろうか…
1人は、難病に発達障害を持って生まれた
オマケに真実に向き合えない娘のダンナは
逃げるありさまだ…結果…離婚だ
世間から見たら、不幸のドン底の家庭だ
けれど、そんな小さな価値観は捨てた
人生には必ず「芽吹きのとき」が来る
一人ひとり、芽吹く時期は違うだろうが
苦あれば楽あり…
何処かで絶対に、「終わった」と思う
瞬間が来る…
そう信じて1日1日を懸命に生きている
温もり…と言えば人肌を思い出す
あるいは、可愛がっているペット
だったり……
体温の高い犬や猫の温かさに癒された
人は沢山いるだろう…
しかし、原点を振り返れば
「あの日の温もり」は家族かもしれない
この世に生まれ落ちて、温かい手に触れ
ありとあらゆる事のお世話をしてもらい
ちょっとずつ、一歩ずつ生きていく力を
身につけて今がある
もちろん、その事さえきっと助けて貰った
からに違いない…
記憶なんて曖昧で、過ぎ去ればすぐに忘れ
がちだけれど、温もりの出発点は両親や
家族であろう…
「誰の世話にもなっていない」…なんて
そんなウソは言わないで、確かに誰かの
愛(温もり)の上に自分がいる事を、時折
思い出し感謝する気持ちは忘れないように
したいと思う…
彼岸花を知ってますよね…
お彼岸に咲く彼岸花は、仏様の花と
言う感じがして、幼い頃から真っ赤な
花の色を眺めながら、「綺麗だなぁ」と
言うよりはお墓参りをイメージさせる
花だった…
大人になり娘が生まれて、少し大きく
なった頃…
私は、娘に酷い事をしてしまって、今だに
思い出すと申し訳ないと思う出来事がある
その頃住んでいた場所からほど近い所に
彼岸花の群生があって、真っ赤に花を
咲かせ風に揺れていた…
毎年見える景色に「そんな季節か…」
位な感じで、彼岸花を横目に車を走らせ
家路を急いでいた
……ある日の出来事である……
「ただいま!帰ったよ〜」
娘が嬉しそうに走り出して来た…
「お母さん!綺麗な花を摘んできたよ
真っ赤でお母さんに似合うと思う♪」
寝室にあった鏡台の上には「一輪の花」
えっ?………
「なんて花を摘んできたのよ!縁起悪い」
幼い娘が摘んできたのは「彼岸花」だった
私は、思わず手に取ってゴミ箱に捨てて
しまった………酷い母親だ
若気の至り……にしては浅はかだった
何で、もっと娘に優しく教えてあげなかったのか、今もその事が悔やまれる
そして、彼岸花の季節になると、ふと
思い出したようにチクチクと娘が言う
「ホンマに、あん時は傷ついたわぁ〜w」
………すいません💦反省してます。
魔法が使えたら、お金を沢山出して
好きな物を買って、働かずに優雅に暮らし
病気もせず、もちろん若々しいままで…
こんな願望は、多分若い頃の話だろう
いい年になると人生観はガラッと変わる
綺麗事ではなく、お金にあまり執着しなく
なってきた…無くて良い…とまでは言わないが、普通に生活が出来て少し蓄えが
あれば良いと思う…
1円…10円…とチマチマと生きてきたが
お札を眺めながら、「この紙切れに
一生振り回されて生きるのか…」と
何だか虚しくなってくる
今の世の中は、全てがお金だ…
あればあるほど欲はドンドン膨らみ
政治家や官僚はお金に縛られ、もて遊ばれ
周りの不幸などお構い無しだ…
もし今、魔法が使えたらお金を無くし
助け合って、皆が仲良く幸せだと思える
国を作りたい…
時間に縛られずお金に縛られない
心底、自由な世界が欲しい。
君と見た虹……
ず〜っと目に焼き付いて離れない
虹を見た事がある…
西や東ならば太陽の角度によって
見える事も多いだろう
しかし、その虹は珍しく北に出ていた
それも、真冬のクリスマス・イブの日
私は南から北に向かって歩いていた
まわりには数人の人たち…
黒い衣装に身をまとい、たった今…
私は、父の遺骨をお墓に納めて来た
ばかりだった…
突然の別れから四十九日の旅立ちの
日を迎えて、気持ちの整理もついて
親類縁者たちと談笑しながら歩く道
ふと北の空に目をやると、なんとも
立派な大きな虹が半円を描き目に
飛び込んで来た…
「お父さんらしいね…何とも粋な計らい」
誰とも言わずそんな言葉が出て、皆
笑顔で家路を急いだ…
あの時の虹は、父の人生のラストを
有終の美で飾るべく神様からの
プレゼントに違いないと私は今も
そう信じている…
そして、悔いなく生き抜いた父からの
皆へのメッセージだったかも知れない