美容師という職業柄と
長くこの道を極めたという事から、
それはそれは沢山の方と出会っては
別れを、繰り返してきた
若い頃は、お客様と親しくなると
相手に情が移りすぎて、ホントに
家族や友人のように思ってしまって
結局、数十年たったとしても縁が
切れれば、プッツリと来なくなり…
情が移れば移るほど忘れるまで
時間が掛かりホントに辛かった
けれど、私はたかだが美容師…
偶然巡り会って必要な時期にたまたま
技術を提供していた存在でしかない
お客様の心変わりなど日常茶飯事…
自虐的に言うなら、使い捨てな存在だ
そんな風に考えれば身も蓋も無いが…
苦しみ悩んだからこそ、今は違う…
必然に出会って、長い時間を一緒に
過ごしてきた事は奇跡的だし、
去ったとしてもお互いの学びは
完了したと思っている
だから、心から「ありがとう」が言える
もう、生涯会う事はないかもしれない
けれど、決してゼロではない。
「また、会いましょう」
そうやって、感謝をもってスッキリと
次に進む事が出来る
出会った人たちとの思い出は消えない
私の一生の財産になっている
飛べない翼を、人に例えるなら
あとちょっと、今だ!
…って時に躊躇して踏み出せない
そんな人かも知れないね…
人生には、何度も分かれ道があって
チャンスも必ず巡ってくる
その瞬間を掴めるか掴めないか
あの時、思い切って良かった!
そんな風に思える事が、1つでも
多い人生になるといいな…
皆、見えない翼を付けて
毎日、一生懸命に頑張ってる
羽を広げ「今だ!」と感じたら
自分を信じて飛ぼうよ
ススキのイメージは…
縁側にお団子…花瓶にススキがあって
満月の夜空を皆で眺めている
……そんな感じかな
しかし、現実の私は違う…
何故ならば、ひどい花粉症だからだ
その原因の1つは、イネ科の植物だ
春先から秋口までず〜っと悩まされる
ススキもしっかりイネ科だ…
おまけに、日本人の主食である稲穂に
花が咲いた時なんかも、もちろん鼻水と
くしゃみの連発となる…
だから寝る前のルーティーンは忙しい
痒み止めに目薬·鼻づまりに鼻炎スプレー
イジイジと違和感がある顔にはクリーム
イガイガの喉には、のどぬ〜るとのど飴
布団に入る前にやる事が多すぎて疲れる
昔は、花粉症とかなかった気がするが
今のデリケートな体質がホント煩わしい
さて……今からやるとするか
娘が車の免許をとってしばらくは
私の愛車をちょくちょく運転していた
まだ、新車で買って2年ちょっと…
高校卒業後からコンビニでバイトを
始めて、その時も私の車で出勤していた
バイトにも車にもだいぶ慣れたある日…
「母さん、バイトが終わったら友達と
カラオケに行くからね」と言われ…
「あ…わかった…気を付けて行くのよ」
と、日常会話を交わし送り出した
だが…何だか嫌〜な感じ……
何かが引っかかる…親のカンってやつだ
「何もなきゃ良いけど…」と一抹の不安が
脳裏をよぎった…
カラオケBOXで泊まり朝帰りのはずの
娘が夜中前にいきなり帰宅した…
嫌な予感は的中した…
「車当てちゃった…」「ウソ……」
暗闇ではどうする事も出来ず、
結局は、朝を待って確認…
「派手に当てたね…」
即座に修理の手配をしたら「まあ、20万
ってとこですね」「ウソ…」と2回目の
ボーゼン自失…
「まっ、人じゃなくて良かったよ」と
よくある慰めの言葉が後方から聞こえた
いやいや……全然良くないよ…
私は、母として平気なフリをしながら
「夢であってくれ…」と天を仰いだ。
「意味ね〜!」
これ、ホントによく耳にする
でっ…これはホントに意味がなかったのか?
なんて、考えてみると結果が良ければ
意味があり、悪ければ意味がない…
そんな感じで皆振り分けているように
思う…
結局は、意味を持たせたかったのに
ダメだった時は、元々からやっても
やらなくて良かった…意味なかった
…そうやって自己防衛が発動するに
過ぎないんじゃないだろうか…
「意味のない事」の始まりは
ちゃんと意味があって皆始めてるん
だよね…多分。