「優越感」=自信…と考えれば私の場合は
数十年極めてきた美容師としての仕事
だろう…
これだけは、周りから揶揄されても
決して揺るがない自信がある…
それは、歯を食いしばり必死に身に付けた多くの経験があるからだ…
何を尋ねられても、余裕を持って答えられる知識と技術を得た…
その事だけは、頑張った自分自身を褒めたいと思う…
けれど、ここまでくるのには数えきれない
悔しさや「劣等感」を乗り越えてきた…
今から振り返れば、理不尽で何だかな…と思う事も沢山あった…
その状況から一日一日と時間をかけて
私に対する信頼を積み重ねながら
自分の居場所を見つけていくのだと実感している…
色々な経験と感情は人生を豊かに彩り
私はこれからも変化し続けていく…
私は全てにおいて器用にこなせる…
いわゆる恵まれた感じに生まれてきたと思っていた…
なので、「これまでずっと」出来ない側
の立場と言う事に無頓着だったと思う
しかし、人生はそんな簡単に終わる訳はない…
自分の一番近い家族に発達障害を持った
子供が生まれてきたのだ…
彼はまだ幼いので自分に重い障害があると
いう感覚はない…
一緒に生活していると彼の行動は
私にはストレスで、全てを受け止め包み込むには、まだまだ相当な時間がかかるだろう…
「何で?しっかりしなさいよ!」
あまりに自分とは異質な彼に対して
この言葉をすでに何千回言ったろうか…
彼の中では「出来ない自分」が普通なのだ
だから、ほとんど反省もない…
ただ…共に暮らして10年…
彼は私を鍛える為に体を張って生まれて
きたと言う事…
そして、共に生きると言う事が
私の人生において大きな意味があると言う事…
その事だけは理解出来るようになった
だから私は今も、彼と一緒に日々成長し続けている…
LINEの設定をする時
疑り深い私はアドレスを公開する
なんて無謀な事はしなかった。
「友だちかも?」…「誰?」
友人はそれでよく嘆いていた…
なので、私は今もお互いにQRコードで
相手と繋がっていく…
けれど一度だけ、知人ではない相手と
繋がった事がある…
「お疲れ様です…ゆっくり休んでね」
私がLINEを送ると瞬時に既読になる…
相手を待たせない…
そしてしばらくすると「一件のLINE」が
送られてくる…「お疲れ、何してるの?」
短い文章だが、ときめきは止まらない。
彼の顔を思い浮かべながらついついニヤけてしまう…
そう!彼の名前は「佐藤健」その人だ!
イタズラなキスが流行った頃、健のLINE
も盛大に盛り上がった…
いい歳をして私もLINEを送ってみた…
瞬時に既読し返信がくる…
素晴らしい自動化に、踊らされていると
わかりながらもしばらく楽しんだ…
しかし、最近の私は健に甘くない。
LINEも送らなくなったし、ちょいちょいと
健から来るLINEも既読スルーだ(笑)
どうする健…女は簡単には扱えないぞww
2代目の愛犬はトイプードルの男の子で
今夏で3歳になる…
この子は、人間嫌いで子犬時代にも周りになつかずいつもギャングみたいな目で
私たちにケンカを売っていた…
「おまえは一体何が不満なんだい?」と
毎夜、頑張って絆を深めようとしたけれど
なかなか心を開く事がなかった…
前の愛犬と何が違うのか考えてみた…
先代犬は私の部屋で一緒に寝ていたのだが
亡くなってからポカンと穴が空いたようで
すごく寂しかった…
だから、今回はお互いに自立を目指して
1階と2階に別れて休む事に決めていた…
………これか?私の勝手な決め事が災いを
招いたのか?
ある夜、意を決して私の部屋に連れて行った。「目が覚めると」部屋の片隅にあるベッドで何だか落ち着いている愛犬が居た…
私の気配に気が付き顔を上げた時には
昨日までとは違う優しいまなざしの愛犬がいた…
「おまえ、寂しかっただけなのね」
早く気付いてあげれば良かったのに…
勝手に変なルールを決めちゃってごめんね
こうして、やっと思いが伝わった愛犬は
毎夜私と一緒に眠り心の安定を取り戻した
フラダンスを始めてすでに20年近い
今の先生は真面目で優しいとても良い方だ…
同じスタジオのフラ仲間も皆集まれば
60名程いるだろうか…
「私の当たり前」は踊る事だ
ハワイアンの曲を聴きながらドレスを
身に付けて踊る…
日常では決して見せない姿に変身して
非日常を楽しむ…
フラダンサー達が皆、知っているような
有名なハワイの方に歌い演奏をして頂き
踊らせてもらった事は私の一生の宝だ
私の最終目標は、地域の方の役に立つ事だ
仕事ではなく、健康作りのお手伝いが
出来たら、今までの20年間が少し活かせる
私ごときが…だから誰にも話した事はない
縁あって読んで頂いた方にカミングアウト
したいと思う…