人生は修行だ…
だから、7割位は試練だと思う。
「無理だぁ〜」と逃げても次に必ず
同じ様なアクシデントが待っている。
私は、人生の負荷がかなり強いので
平和で穏やかに時間が流れていても
「こんなんで終わるはずないよね…」
って、しばらくしたらまた試練が来ると
思って生きてきた…
それくらい、色々あったと言う事だ。
実際に次々と事は起こるし、時には
想像以上にきつかったりする。
実は、まさしく今がそんな感じだ…
詳しくは言わないが、人様から見たら
「お気の毒に…」「大変だね〜」って
間違いなくそんな哀れみの目で
見られるだろう…
「逃れられない」そんな重い現実と
日々向き合って戦っている…
けれど、私は決して不幸ではない。
何故って、経験は宝だと思っているからだ
この心境に到達するまでは正直苦しかったし…まさしくもがいた…
一番大変な山は越えたのか…今は不思議と
精神が穏やかになった。
この経験を誰かの為に役立てられたら
それこそ修行の賜物だと言うことだ…
だから、諦めない…強くなる。
「また明日ね〜!」
元気な声が飛び交う…
しばらくすると、ランドセルやカバンを
持ったエネルギーの塊みたいな子供が
私の方へ一足一足と近づいて来る。
「おかえり〜!」
別に我が子ではないが地域の子供は
みんなの子みたいな感覚で当たり前に声掛けをする…
「さようなら」ちょっと恥ずかしそうに
頭を下げながら通り過ぎて行く…
平和な日常の繰り返し…「また明日」の
風景なのだ……しかしこれは過去。
今は、少子高齢化…子供なんているのか?
学童保育のありがたいシステムで
歩いて帰る子もほとんどいなくなった…
朝は親が出勤のついでに、学校近くまで
車に乗せて行く…我が家も例外ではない。
歩かないから足腰が弱り、外遊びもせず
ゲームにスマホで体力もない…
ほとんどを室内で過ごし冒険もしない…
確かに安全ではあろうが、構い過ぎて
「超過保護」に育っていく子供たち…
「日本弱体化」そんな言葉も耳にする
世の中はこのまま進み続けて、どんな未来が待っているのか、何が正解なのか?
今の私にはまだわからない…
身近で「透明」と言えばやっぱり「水」
私の住んでいる場所は、全国の名水百選
に選ばれた川がすぐ近くに流れている。
以前、自宅用の浄水器を売り込みに来た
販売員さんとのやり取り…
言葉巧みに「少しご自宅の水を下さい」
そう言って、2つのコップに水を入れた。
1つは持ち込みのキレイに浄水された水
後1つは、我が家の水…
「色々な必要ない成分が混ざっていると
紫色に変わります」
予定通り持ち込みの水に試験薬を1滴
「無色透明でしょ〜!綺麗な水なんです」
さてさて次はと…我が家の水の番
……1滴…2滴…3滴…
「あれ?おかしいなぁ…そんなハズはない」……しばし固まって出た答え…
「奥さん、ここの水はこのままで大丈夫です!」何滴たらしても「無色透明」
苦笑いしながら、「こんな綺麗な水見たことないです」と…
結果…水質がバツグンに良かったと証明
してもらう形で営業マンは帰宅…
申し訳ないけど、心から「ありがとう〜」
とお礼を言って見送った私でした。
娘たちが今ハマっているのは「ときメモ」
なる、恋愛シュミレーションゲームだ…
次々と好みの男性を選択し、自分の人間的
魅力を上げて彼から見た「理想のあなた」に成長して「告白」してもらう…
娘らは、一喜一憂して大いに盛り上がり
大体の彼氏を落とす事に成功した。
現実社会では非難ゴウゴウの二股、三股も
経験済みらしい…
ある日「母さんもやってみる?」と誘われた…「いや〜…時間ないし…恋愛って」と
言いながら、しっかり画面の前に鎮座した
(笑)
2人の娘の間に座らされて「違う!そうじゃない!」と叱咤激励されつつ基本を学んだ…
「気長にすれば良いよ」と娘たち…
そうは言ってもゲーム自体もよくわかってないし、何せ彼(コントローラー)を上手く扱えない…
「今だ!」と言われてもポイントが合わず
「何やってんだよ…」と画面内の彼からは冷たいお言葉…
結局、ゲームの進め方は学んだが私の気持ちが先に進まず放置中…
「理想のあなた」になって彼を落とす事は、多分出来ないだろう…
けれど小さかった娘たちが、立派な女性に成長して母に恋愛の手ほどきをしてくれるとは…
何だか違う意味でホッコリした時間を過ごす事が出来た私であった…
父は、ホントに器用な人で…
出来ない事は無いくらい色々な事が出来た
毎日の愛犬の散歩も欠かさず、野菜も上手に育てた…
ぶっきらぼうでちょっと話す事には不器用だけれど、本質はすごく優しい父が私は
大好きだった…
人とは死期が近くなると、無意識に行動を
するようだ…
自転車がパンクすると工具を持って来て
プロ並みに直してくれたが、その時は違った…
「もう、度々は直しにこれないぞ」
そう言って、「新しい自転車を買いに行こう!」と私を誘い出した。
「突然の別れ」が迫る前の晩、平日にも関わらず父は色々な親しい人を家に呼び宴会をした…上機嫌だった。
一夜明けて早朝…いつも日課の散歩中に
いきなり別れを告げた…たった1人で…
悲しみは深く呆然としたが、突然過ぎて涙も出なかった…
ショックが大き過ぎると感情さえ無くす…
ただ、心配を掛けたくないと「私は大丈夫だからね」と体温の残る父の手を擦りながらずっと呟いた…
今秋、父の十七回忌…「父さん、私大丈夫だったでしょ…」
きっと、はにかんだ笑顔で頷いてるよね。