気まぐれたれば

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11/6/2024, 12:29:32 PM

柔らかい雨が降る


雨が降ると空を見る習慣がある
だから私はビニール傘を好んで使う

雨を見ると自分の心と
リンクする瞬間があった

機嫌が悪いときは黄色の雨
機嫌が良いときは黒色の雨
世間の言うイメージとは逆になる

今日は柔らかい雨
周りの音が騒がしい
そっと耳をふさいだ

8/9/2024, 11:05:27 AM

誰も知らない場所を見つけた
みんなに追いつこうと頑張った

どうせ無理だとみんなが言う
僕の何を知っているのだ!と
心の中の僕がみんなを叱る


一日、一週間、一ヶ月…
みんなに追いつけなかった
僕は一人でかなり落ち込んだ

誰も知らない場所で考えた
心が安らぐ言葉が浮かんだ
上手くいかなくたっていい

自然と涙が出た
出来ない僕のための最大限の褒め言葉
強く手を握って言葉を変えた

今は上手くいかなくたっていい
未来の僕への最大限のエール

6/30/2024, 2:16:26 AM

一本道のレールが敷きてある

物心ついたときからうっすら見えた
地元の友達とは違う学校
受験をした頃からはっきりと見えた
僕の前に敷かれた直線

小学校から中学校にあがったとき
友達がガラッと変わった
全く馴染めなかったけど道を進んでみた

大学に入学したとき
友達を作る気が起きなかった
一人で学校生活を過ごすことが増えた


一本道を振り返る
レールから落ちないよう支えてくれた両親
いつの間にかいなくなっていたことに気づいた

僕の中の入道雲がレールの上を覆う

6/27/2024, 12:54:29 PM

手を広げた
夏の太陽に向かって
38.5℃を捕まえた
ゆっくりと手を開いた
夏の匂いと汗の香りが残る

顔をあげた
蜃気楼が僕に向かって
こいと呼ぶ

ゆっくりと影が歩く
僕の足の下から影が消えた

体が少し浮いた
ここではないどこか遠くに
昨日の自分をおいた

6/26/2024, 10:55:58 AM

卒業式で君と二人で撮った写真
勇気を出して交換したメルアド
結局一回もメールの返信がこなかった

友達伝いに聞いた
君が病気で悩んでいたことを
病院の名前まで聞いたが行けなかった
卒業してから二年経つと行動力が減った気がする
きっと大人になったのだろう

手紙が届いた
2022年6月2日に亡くなった
文字を読むだけで涙が出る
数年あっていないのに
僕の心は卒業してなかったみたいだ

もう一通の紙がある
ドラマでよくみる展開と期待した
しかしお通夜の案内文だった
他人の人生の主演にはなれなかった

君と最後にあった日は
僕にとって確かにあった青春の一日で
君が主演だった

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