あの空に、大切な人の魂が漂ってる。
行きたかった場所に、
自分の愛しい人と、うれしそうに、
きっと、ふわふわと。
夜は、澄んだ冷たい空気と、
星が広く散らばった一面に、
どことなく淋しい感じがあるけど、
きっと魂も、揺らめいてる。
幾つもの星が溢れて、
その中に、いずれ、僕も一つになる。
僕の横で、あなたは静かに瞼を閉じて、
僕の鼓動さえ知らずに、
夢の時間が進んでいる。
触れたいけど、壊れそうで、
気持ちよさそうに。
でも、ふと、瞳があいた。
ドキッとしたけど、そんな気持ちは隠した。
安らかな瞳は、物憂げにかすかに、
また、僕の横で閉じた。
僕は、ずっと、あなたのそばにいて、
毎日、一緒に過ごしてもよいですか?
あなたは、いつか、他の誰かを
僕よりも愛してしまいますか?
そんなときが、くるかもしれないですよね。
ずっと、隣にいるなんて、明日はわからない。
隣にいたくても、心が離れていたら、
二人で一つなんて、あり得ない。
僕は、悲しいことは考えたくない。
四季折々、あなたと過ごしたい。
ただ、それだけでいい。
離れて暮らすと、あなたの日常を知りたくなる。
毎日、どんなことがあって、
何か辛いことも、あるんじゃないか?とか
何も言われないと不安。
何かを聞くことも不安。
本当は、こわいから、きけない。
あなたのそばにいることが叶わない。
それも辛い。
あなたの声も、姿も、いろんな苦労もわからず、
ごめんなさい。
僕は、あなたのことをもっと知らないといけないのに。
心配かけたくない、そんな気持ちもわかる。
今度、あなたの顔を見たとき、まっすぐに
僕は向き合って、いろんなこと聞いてみようと思う。
毎日、いろんなことがあるけど、
僕らは、なんとか生きている。
命に関わるようなこともあったりするけど、
心身が壊れてしまうまではない。
ありがたいことに、
ただ、いろいろ心配事は尽きないが。
これが、平穏な日々なんじゃないかと思う。
自分が誰かの心身を傷つけないように、
傷つけたときには、平穏な日々には、
戻らないと思う。人は、感情をもっているから。